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【ライトノベル】無駄を省いた潔い「なろう」系作品…「異世界で土地を買って農場を作ろう」の感想

 

 

卵かけご飯を作る際にすでに卵を溶いて醤油も入れてあり、あとはご飯にぶっかけるだけというような作品…

 

それが今回紹介する「異世界で土地を買って農場を作ろう」という作品です。

 

無駄な過程を擦り落として結論をバーンとぶち込んでくる作品といえばいいんでしょうか?問題即解決ですわ。

 

かといって面白くないかと言われるとそんなことはないわけで…。ご都合主義が好きで深く考えない作品が読みたいときにはとてもお勧めできる作品です。

 

ぶっちゃけ「なろう」系らしさ全開の作品といえばいいんでしょうか?こういう作品も嫌いじゃないです。

 

概要

異世界召喚された主人公・糸波紀男は「至高の担い手」という触ったものの力を限界以上引き出す力を神から与えられた。

 

しかしその力はスキルではなくギフトと呼ばれるものであり、王国のスキル探知には引っかからなかった。はずれ勇者と認識された紀男は、王様と交渉して未開の土地を買い上げ、そこで開拓を行うことに。

 

実はゆっくりスローライフを満喫するためにすべて計算して土地を手に入れた紀男。自分の求める最高の環境にするべく「至高の担い手」の能力をフル活用して開墾に挑むのであった。

 

様々な仲間と出会いながら「俺つえ~」で土地をどんどん発展させていく農場開拓コメディ作品です。

 

原作は「小説家になろう」で連載中。単行本は3巻まで発売中(2019年5月現在)

 

↓ 「小説家になろう」のページ

https://ncode.syosetu.com/n3406ek/

 

感想

■問題即解決

ダンジョンでノーライフキングに出くわしてしまった。どうしよう?

俺たちは必死に戦った。そして勝った。

 

大体こんな感じで話が進みます。戦闘描写はなく2行で終わります。結果の後にどうやって解決したかチョロっとでてくるだけ。

 

これ別に構成がつたないとかではなく、コメディ演出の一環なんですわ。

 

つまり問題解決の過程をじっくり楽しみたい人には向かない作品というわけです。問題なんて「至高の担い手」の能力や仲間たちによってすぐ解決しちゃうんですよね。

 

神のごとく俯瞰しながら作品を見て「やっぱりあっさり解決したわフハハ」と笑える人向けの作品といえばいいのでしょうか。なんか淡々と進んでいく展開がクセになってきて面白さを感じてきます。

 

■ラブコメ要素

主人公の紀男は人魚姫のプラティとドラゴンのヴィールを妻としていますが、プラティがメインですね。ヴィールは駄々をこねられて仕方なく嫁にしたような感じでペットに近いです。

 

まぁこのプラティもあっさりしたもんでしてね~。

 

紀男に釣られた

人魚としては屈辱なので結婚するしかない

 

こんな感じであっさりくっつきますわ。そしてそのあともデレデレすることなく、嫁の立場を維持したまま魔法薬を作ったり狩りをしたりして農場開拓に貢献していくわけですが…

 

(読者にとっては)圧倒的にデレが足りない!でも別にツンツンしているわけでもない!

 

紀男がものすごいことしても「さすが私のご主人様ね」の一言で大体デレ終了ですよ。表現が思った以上にあっさりしています。でもね…

 

箱庭をみるようにこの作品を読むとこれはこれでありだな

 

そんな感覚になってくるんですよね。まぁ読者の知らないところで色々イチャコラやってるんやろ~とか思いながら読んでいくといいのではないでしょうか?

 

つまり何が言いたいのかというと…

 

 やっぱりこの作品は俯瞰的に楽しみなさい

 

ということ。登場人物への感情移入はしづらい作品ともいえますね。

 

ちなみにラブコメ要素としましては紀男たち以外にも色々と用意されているので、紀男たちがあっさり表現でも結構楽しめました。

 

・魔王と四天王

・人魚王子と犯罪魔法使い

・オークとエルフのモブども

 

わき役たちがうまくカバーしてくれています。

 

■愉快な仲間たち

 この作品で一番楽しいのは愉快な仲間たちが増えていき、みんなでワイワイ過ごしていくことかもしれません。

 

・主人公をグイグイ引っ張っていく人魚の姫であり妻のプラティ

・豊富な知識をもつノーライフキングの「先生」

・子供っぽいドラゴンのウィード

・愛するものを追って農場に現れた魔王

・たくあんと相撲が好きになってしまった人魚の王子・アロワナ

・主人公とふれあい自我をもつに至ったオークやゴブリンたち

 

などなど農場開拓ということでどんどん仲間が増えていき、そこでドラマやハプニングがどんどん起こっていきます。

 

小難しかったり鬱になったりする展開もありませんし、頭からっぽにして読めるリラックス系ライトノベルですわ。

 

まとめ

無駄を省いたというか中身がないというか…なにはともあれ脱力しながら読める作品です。

 

陰謀とか推理ものの小説の合間に読むといい気分転換になるかもしれません。食べ物で例えるなら…たくあんみたいな作品かな~。

 

イラストも綺麗ですし、これぞ「なろう」系といった感じの作品なので「なろう」系初心者さんにもおすすめの一品です。

 

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