おいっ!アニメの尚文さんが腑抜けすぎてガッカリだよっ!(泣)
なんでわざわざ自分から処刑止めてるんや…。原作の尚文さんは嬉々としてこう申しておられましたぞ…
「死ね!死刑だ」
う~ん、今回も原作ファンとしてはモヤモヤが残る展開でした。
というか2クール目は教皇戦といい今回の裁判といい原作の爽快さが軒並み殺されているような気がしますわ…。
原作ではうまく女王が尚文さんを説得して死刑を免れさせたんですけどね。
女王の女狐っぷりや家族愛、尚文さんの復讐心や本当の優しさがうまく表現されておらずスッキリしないです。
もう少し原作に寄せてうまく改変してくれたらな~と思わずにはいられませんが…なんか制限でもあるんですかね?
【21話の概要】
教皇との戦いは終わったが、ブラッドサクリファイスの影響でステータスが下がる呪いにかかってしまった尚文たち。
そんな中、メルロマルクでは尚文の冤罪を晴らし王とマルティ裁くための裁判が執り行われることになるのであった…。
原作では4巻の最後のほうに収録されている話です。2019年5月現在単行本は21巻まで刊行されていますので、まだまだ序盤のほうなんですよね。
漫画版では8巻の内容となります。こちらは10巻まで発売中。
感想
■教皇戦後
アニメでは尚文が倒れた後にすぐメルロマルク城に運ばれましたが、原作では教皇撃破後に女王と現場で話しています。
その際まだ女王を疑っていたため、もしも自分に何かあったときはフィーロとメルティを連れて逃げるようにラフタリアに伝えているんですが…そこもカットされていたのが残念です。
う~ん、尚文さんの用心深さと3人を大事に思っている優しさがにじみ出ている良いシーンだったんですが…。
あそこの自分も呪いで傷ついたフィーロがめちゃくちゃ心配する姿も印象深かったんですけどね。
■裁判での原作との違い
アニメと原作では槍の勇者が騒いだり奴隷紋を使用したり二人が改名されるなど裁判自体の大筋は変わらないのですが…尚文さんの気持ちが全く違います。
原作の尚文さんはそれはもう活き活きと処刑する気満々でしたからね。15話のラフタリアさんといい、ちょっと原作と性格変えすぎじゃないですか?
【15話の記事】
というわけで、アニメと原作の裁判を比べてみました。
アニメ
①尚文は王とマルティが斬首刑に処されることに思うところがある
②女王は夫と娘を死刑にすることに思うことがあり手を震わせている
③死刑は女王から発せられた
④二人とも絞首台にセットされる
⑤尚文が観客に二人を改名することで罰とすることを大々的に宣言
⑥女王は自分の命を投げることで夫と娘を救おうとしていた
原作
①尚文は自分から率先して死刑を求める
②女王は夫と娘への怒りのあまり手を震わせ、ストレス発散に魔法もぶっ放している
③死刑は尚文から発せられた。死刑を取り消した後も手足をもぐことを提案
④絞首台は出てこない(その前に死刑の話は回避された)
⑤表に出るようなことはせず、伝達兵たちが国中を走り回り改名を伝えていった
⑥女王はうまく立ち回って尚文を説得することで二人の死刑を取り消してもらっていた
(その他の原作の展開)
マルティが槍の勇者と交わったときにすでに処女じゃなかったことを女王が暴露
女王はメルティを尚文に娶らせることを推奨(政治的な理由あり)
各国との戦争を必死の想いで回避した女王の努力の描写あり
女王が尚文に対して二人に奴隷紋で無理やり土下座させる
このようにアニメと原作で結構違いがあるんですよね。特に尚文さんの姿勢が違いすぎるので皆さんにはぜひ原作4巻のラストを読んでいただきたい…。
アニメの尚文さんは何であんなに気持ち悪い優しさに満ち溢れてしまったのか…。
まとめ
アニメ製作も頑張っているのかもしれませんが…尚文さんの容赦ない復讐という原作の面白い部分を削るのはいかがなものか?
ここまで微妙な改変をされてしまうと…「製作どうしたんや?」と逆に心配になってきますわ…。
原作も同じようなパターンが多かったり他の勇者の馬鹿さ加減を強く感じたりするので満点とは言えませんが、アニメだけを見てこの作品を評価されるのは何とも微妙な気分になります。
ぶっちゃけ原作を読んできた人にとっては、復讐心がマイルドになっていて物足りない!原作はもう少し面白いってことを言いたくなるわけですよ。
というわけで…尚文さんのもっと疑い深い性格やハッチャけた思考を楽しみたい人は原作を読むことを強くお勧めします。アニメで少々分かりづらくなっている設定も補完できると思いますよ。
関連記事
見逃した人のための配信サイト(一部)
↓ 最新話のみ確認できればいい人
↓ 全話視聴したい人