公開初日に観に行ってきた劇場版「光のお父さん」。
光のお父さんのブログからFF14をプレイし始め、原作(本)→ドラマとずっと追い続けてきました。
そんな私だからこそ期待の反面、劇場版に不安も大きく…めちゃくちゃ厳しい目で見ていたと思います。
そして内容を確認した結果…
めちゃくちゃ面白かった!
あんなに映画館で笑いが断続的に起こる映画は非常に珍しいです。笑いあり涙ありの傑作映画でした。
名作になるかどうかは個人の相性にもよるでしょうが、確実に良作と呼ばれる部類には入るでしょう。
主題が父と子の関係性という分かりやすいものでとても共感が持てました。
今回はそんな劇場版「光のお父さん」で印象に残った部分の感想を書いていきたいと思います。
※ネタバレありの感想になります。興味ある人は迷わず観に行きましょう。あとパンフレットおすすめです(800円)
以下、ネタバレあり。
<目次>
①しょっぱなからブルートジャスティス
BGMもブルートジャスティスで光の戦士ならイントロがかかった時点でワクワクしないはずがないw
気分的には最初っからストレートをぶち込まれた気分ですね。
この時点で「あっ、この映画はFF14プレイヤーの嗜好意識しているな」と実感しました。
②二面性の話
主人公の岩本(マイディ)が会社の先輩と一緒に帰っているときのお話。
亡くなった先輩の親父さんは会社の人からはムードメーカだったと言われており、それを聞いた先輩は家での親父と全然違っていて非常に驚いたとのこと。
まぁ誰しもが持っている二面性というものですが、特に父親については家族は分かりづらいもんですよね~。
私も子どもの頃は会社にいる父親は寡黙な方だと思っていました…。
社会に出て自分の二面性に気付くことで、「父親にも職場での顔があったんだろうな~」と意識するようになりました。
③イフリート戦
会社で重要なプロジェクトを任されて疲れた岩本(マイディ)が、暁(インディ)に誘われイフリートに挑んだシーン。
この時のインディのやられている時のセリフが個人的には面白くてですね…
「やられた~」
「今度こそ」
「ぐわ~~~」
あのリアルでは寡黙な暁がこんな愉快なリアクションをしていると思うとね…なんかジワジワくるんですよね。
良い面悪い面はありますが、ついつい素の自分が出てしまうのもオンラインゲームの魅力なのかもな~と思いました。
➃インディのアドバイス
ゲーム内で仕事の愚痴をこぼすマイディ(岩本)に対して自分の経験からアドバイスするインディ(暁)。
相手に情熱をもって伝えたことは印象に残りやすいと…。
なんか仕事やブログなど多くのものに通じる話だよな~と思いながら見ていました。
実際、自分だって情熱をもって勧められたものの方がストンと胸に落ちていくことが多いですしね。
⑤お茶漬け
岩本(マイディ)が重要プロジェクトのプレゼンでお茶漬けの話をした時の話。
受験で頑張っている息子のために不器用な父親がそっと何かをしてあげる姿…岩本家ではそれがお茶漬けだったんですね~。
息子にその優しさを気づかせない姿が、暁の筋金入りの不器用さを象徴していますよね。
きっと自分の父親もこんなふうに私に気を遣っている部分が多大にあったんだろうな~と考えてしまいました。
⑥タイタン戦
娘の彼氏の締まりのない顔がタイタンに似ているため、タイタン戦に行きたいと言い出したインディ(暁)。
タイタンに向けて怒りの攻撃をお見舞いするインディ(暁)。
個人的にはここのエオルゼアパートが一番好きかも。
吟遊詩人の技が多数さく裂して、インディ(暁)の荒れ狂う心情も合わさって見ごたえがありました。
最後に、イフリート戦とは逆にマイディ(岩本)からインディ(暁)に「相手を知らな
ければ戦えない」とアドバイスを送るところも印象的でしたね。
⑦ツインタニア戦
まさか病室を抜け出してその後漫画喫茶でログインするとは思わなかったw
そんな暁(インディ)の姿にオンラインゲームで何かを掴もうとする本気の執念を感じましたね。
そしてツインタニア戦…
痛みに耐えつつ画面を真剣に見つめコントローラーを必死に握りながらプレイする暁(インディ)の姿に涙…。
自分に技が来ないように声を出して祈る姿が妙にリアルw
敵のHPが表示されるごとに私も「行け…あとちょっとだ…」と必死な気持ちになりましたね。
そして最後のリミットブレイク…ここの演出は見事としか言いようがないくらい決まっていましたわ。
お辞儀しながらサジタリウスアローを決めるインディ…かっこよすぎる。カメラアングルも完璧。
⑧マイディ(岩本)の告白
ツインタニアを倒し終わったマイディ(岩本)やインディ(暁)はお互いの健闘をたたえ合うが、ここでインディ(暁)がみんなに病気のことを告白。
意気消沈するメンバー…。
だがインディ(暁)は「みんなと出会いツインタニアも倒せたことで新しい道や感動が開けた」とみんなに病気と闘う勇気を得られたことを伝えるのであった。
そんなインディ(暁)にマイディ(岩本)は「早く帰ってきてね…お父さん」と声をかける。
ここでマイディ(岩本)が実の息子であると気づくインディ(暁)…そしてこうチャットを打つのであった…
「今度は一緒に倒せたな」
………こんな展開泣くわ!(泣)
まさか暁(インディ)の方も約束を覚えていたとはな~。これは完全に不意打ちでしたね~。
そして暁(インディ)の悩みや迷いを晴らしたオンラインゲームという存在…。
悪いニュースとして取り上げることも多いけど、オンラインゲームは様々な人との出会いや感動を与えてくれる可能性の塊だということを示唆できたのではないでしょうか?
まとめ
完全に父と息子の関係を主題に置いたこの作品…
シンプル・イズ・ベストを体現した作品と言えるのではないでしょうか?
父と息子という主題が柱としてぶれずにしっかり建っているため、エオルゼアパートという挑戦的な試みが違和感なく溶け込んでいるように思えます。
岩本(マイディ)と暁(インディ)のやり取りをみて、自分の父親との思い出もよみがえってきました。
笑って、泣いて、考えさせられて…ここまでさせられた劇場版「光のお父さん」は私にとっては名作に違いありません。
できればもう一回くらい観に行きたいですね。