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【漫画】癒し系チベット漫画「テンジュの国」の感想書いてみた

 (2019年8月19日 リライト実施)

 

 

恋愛模様と人情とチベット知識でなんか癒される漫画

 

今日は個人的にかなりおすすめの漫画をご紹介!その漫画とは…

 

 

 

18世紀のチベットの日常を舞台にした癒し系の漫画です。

 

医者の卵であるカン・シバと婚約者のモシ・ラティの交流が中心の作品です。

 

この二人がね~………初々しいのよ。

 

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引用元:「テンジュの国」3巻146・147頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

お互いがお互いのことを想い、悩み、距離を近づけていく…。

 

ブコメ好きにはたまらないぜ!

 

でもこの漫画の一番の魅力は、チベットの雑学を絡めつつうまく人情話で暖かい気持ちにさせてくれるところじゃないかな~と個人的には思っています。

 

 

 

 内容紹介  

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引用元:「テンジュの国」3巻4頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

十八世紀、チベット。山間のとある村に住む医者見習いの少年、カン・シバのもとに異国から花嫁がやってきた。彼女の名前は、モシ・ラティ。初々しい二人は、少しずつ距離を縮め、やがて家族となっていく──。チベットの日常と共に描く、花婿と花嫁の物語。


十八世紀、チベット。山間のとある村に住む13歳の医者見習いの少年、カン・シバ。ある日、薬草採取から帰宅すると、家には嫁ぎ先に向かう花嫁とその一行が滞在していた。花嫁の名前は、モシ・ラティ。彼女は、異国からはるばるやってきたカン・シバの花嫁だった…! 心優しい少年と不思議な花嫁が織りなす、チベットの日常が満載の、ほのぼの物語。

 

(引用元:Amazon商品ページより)

 

別冊少年マガジンで絶賛連載中。作者は泉一聞氏。

 

現在は単行本4巻まで発売中。(2019年8月20日現在)

 

 

 

感想

 

チベット文化

 

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引用元:「テンジュの国」4巻26頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/6/7)

 

これが…噂の五体投地(ゴクリ…

 

18世紀のチベット文化が話にうまく絡ませてあり、わかりやすくまとめられています。

 

・主人公のカン・シバが医者見習いのため当時の医学の様子がわかりやすい。

 

・婚約したカン・シバとラティの関係を中心に話が進んでいくため、当時のチベットの恋愛についての説明も多い。

 

・日常生活や行商、行事についてうまくまとめられていてわかりやすい。

 

日本文化とまったく違うチベット文化が興味深く描かれており、気が付いたらいつの間にか読み終わっていますね。

 

読み終わるのがもったいなく感じるほど面白いです。

 

また、巻末にはイラスト付きの詳しい説明も書いてある親切設計です。

 

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引用元:「テンジュの国」4巻156頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/6/7)

 

 

 

②カン・シバとラティの関係

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引用元:「テンジュの国」3巻34頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

爆発っ!…するな…二人で幸せになりな…

 

色々な人と触れ合ったり色々な行事に参加することで仲を深めていく二人が初々しい!

 

どう触れ合っていけばいいかわからない気持ちを抱えつつも、様々な出来事を通して距離を近づけていく二人がうまく描かれています。

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引用元:「テンジュの国」3巻20頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

 

 

③価値観の違い

 

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引用元:「テンジュの国」3巻56頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

助け合うことが普通の時代

 

18世紀チベットの助け合い精神が私の気持ちを暖かくしてくれます。

 

今のように物があふれている時代ではないし助け合わないと生きていけない時代というのもあったのでしょうが、人の助け合う姿をみるのは気持ちのいいものですよね。

 

特に3巻のカン・シバの父親のセリフが印象的でした。

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引用元:「テンジュの国」3巻52頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

「医者だから財産があるんじゃなくて 他人に使える財産が多少あるから医者になるんだよ」

 

行う余裕のあるものがそれを行っていく…。

 

助け合いの価値観を表している深いセリフだと思いました。

 

 

 

➃様々なエピソード

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引用元:「テンジュの国」4巻40頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/6/7)

 

チベット物語 人情系!

 

時にはカン・シバやラティが脇役となり、悩みを持つモブキャラが話の中心となっていることもあります。

 

・行商中に怪我をして助けられたが、後の生活を考えて困り切った商人

・死んだ孫と間違えられ、そのままおばあさんと二人暮らしを始めてしまい悩む青年

・怪我した姉の見舞いに行こうとして高山病にかかってしまった男性

 

などなど。

 

カン・シバとラティの関係性も気になりますが、困っている人たちを助けていく話が多いのが個人的には気に入っていますね~。

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引用元:「テンジュの国」3巻99頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

美味しんぼ」といい「ザ・シェフ」といい、私は人情系の漫画にとことん弱いみたいです。

 

 

 

まとめ

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引用元:「テンジュの国」3巻72頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/1/9)

 

明るくコミカルに描かれたチベット漫画!

 

チベットの文化を絡ませつつ人と人との触れ合いで笑わせてくれる…この漫画はそんな明るい雰囲気を持っています。

 

体調不良の人のために色々と手を尽くしたり大きな祭りに家族で参加したりパートナーとの接し方に悩んだり……人との触れ合いの暖かさを感じさせてくれる描写が特に印象的でしたね。

 

人情系の漫画が読みたい、18世紀チベットの文化を軽く知りたいという方にお勧めの一品です。ぜひ読んでみてください。

 

最後に…

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引用元:「テンジュの国」4巻141頁 著者・泉一聞 出版社・講談社 (2019/6/7)

 

髪をおろしたラティがめっちゃ可愛い!

 

 

 

似ている作品

 

乙嫁語り

 

 

 

民族・部族的な漫画では鉄板な作品。こちらのほうが有名。

 

20歳の花嫁・アミルが12歳の花婿・カルルクに嫁いでくることで始まる物語。

 

19世紀後半の中央アジアが舞台。「テンジュの国」よりも若干シリアス強め。

 

 ↓ もっと詳しく知りたい方はWiki参照

ja.wikipedia.org

 

 

美味しんぼ(49巻まで)

 

 

 

アニメ化もされている名作。主人公・山岡士郎がヒロイン・栗田ゆう子と一緒に人々の悩みを解決したり、山岡の父親である海原雄山と料理対決したりする作品。

 

古い作品だと馬鹿にしてはいけない。読んでみると意外とはまる。

 

49巻までは間違いなく面白い。人情話の基礎が詰まっており30~48巻は恋愛漫画としてみることも可能。

 

 

③マズ飯エルフと遊牧暮らし

 

 

 

異世界転生して遊牧民族に拾われた少年が得意の料理でトラブルを解決、周りを幸せにしていく漫画。

 

登場人物の掛け合いがテンポよく、明るい印象の作品。

 

料理系の雑学もイラストを多用して分かりやすく描かれている。

 

↓ 5巻の感想記事

www.kakuregasyomou.com

 

 

 

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