めっちゃ和食が食べたくなる!
くっ…出来上がりだけでなく調理過程までおいしそうに表現されているため本当にお腹が減ります…。なんて罪づくりな漫画w
また、主人公の半助がヒロインの香澄のことを思いやりながら料理している姿も好ポイント!
誰かのために料理を作る姿っていうのは読んでいて気持ちのいいもんです。
1巻からうまく話を広げられるのかな~と思いながら読んでいましたが、杞憂でしたね。
江戸の文化と絡ませた料理の説明もパワーアップしていましたし、2巻もとても楽しんで読むことができました。
↓ 1巻の感想
あらすじ
大和越部(やまとこしべ)藩士・楢原半助(ならはらはんすけ)は慶応二年の第二次長州征討に従軍、合戦中に井戸に落ち、現代へタイムスリップしてしまう。現代日本で困っていた半助とそれを見かねた一人暮らしの会社員・吉川香澄の酔った弾みで始まった共同生活! 社会人生活のストレスでお疲れ気味の香澄の生活を、半助が幕末レシピで立て直す。順応力がありすぎるタイムスリップ侍が、現代での生活を享受しつつ、一人暮らし女子をおもてなし
(引用元:Amazon「半助喰物帖」2巻の内容紹介より)
「good!アフタヌーン」にて月刊連載中。
単行本は2巻まで発売中。(試し読みはこちら)
感想
①腹が減る料理の数々
キスの刺身とか豆アジの南蛮漬けとかボラの粗塩焼きとか………たまらん!
ちくしょう…この漫画読んでいると…腹が減って和食が食べたくなるんですよ…。
いや~、先ほども書きましたが半助の調理風景が丁寧に書いてありましたね~。読み進めれば読み進めるほどお腹が減ってくるんですよ。
そこにおいしそうに食べるヒロインの笑顔でしょ…。耐えられませんがなw
②ヒロインの笑顔
最近読んだ漫画の中では最高の笑顔を持つヒロイン!
この漫画…半助の料理をとても楽しみにしている香澄の笑顔が一番のスパイスかもしれません。
この笑顔があるから料理のおいしさが際立つといいますか…やっぱり料理は笑顔で食べるのが一番だな~と感じさせてくれます。
話が進むにつれてどんどん香澄のリアクションを楽しみにしている私がいました。
③江戸時代の文化
現代と江戸時代の違いを面白く伝えてくれる!
分かりやすく江戸時代の風習や考え方を伝えてくれるのもこの漫画の魅力の一つだと思います。
例えば…
・脚立に座りながらキスを釣っていた。
・江戸時代にネギといえば長ネギのことを指していた。(玉ねぎは広まっていなかった)
・銭湯はコストの関係で混浴にしているところも多かった。
・長男の責任感。
などが話の中にありましたね~。
個人的には重箱の話が興味深かったです。
重箱を使うことでより特別な気分にさせてくれる。そしてそれにより心が躍り場が楽しくなる…。
重箱には利便性や見栄だけでなく心配りが含まれていることに気付かせてくれました。
きっと江戸時代のルールには、今の私たちには伝わっていない…もしくは忘れてしまった心配りがほかにも含まれているのかもしれませんね。
④話の広げ方
弁当・魚釣り・お悩み解決などなど
出てくる問題は家計や余るほどの野菜の処理など身近なものですが、毎回「どんな豆知識が飛び出してくるんだろう?」とワクワクさせてくれますね。
特に弁当を用意するということを「歌舞伎の幕の内弁当」みたいなものを用意するのかと半助が戦々恐々していた姿には「あっ、江戸時代との価値観の違いやな~」と思いながら楽しませていただきましたw
こういったカルチャーショックを意外なところで挟んでくれるのがこの作品の面白いところだと思いますね。
まとめ
正直、読み進めるのがもったいないな~と思うほど面白かった!
1巻も面白かったですが、2巻も文句なく面白かったです。
香澄の弱気な発言を聞いて穏やかに励ます半助もカッコイイ。長男ゆえの説得力を感じましたね。
全体的に1巻よりも料理の説明やヒロインのリアクション、人物同士のやり取りが洗練されてきた気がしますね。より自然に自分の中に入ってきました。
ただし、この料理漫画には最大の弱点がありますのでご注意を…。
それは………
腹が減っているときに読んではいけない!
すきっ腹だと辛い思いをしますw
読む前に食べられるものをしっかり用意しましょう!
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どちらかというと初期の美味しんぼに近いかもしれません。
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