俺は面白いと思った本しか紹介しねーっ!( Dr.ヒルルク風に
というわけで、今回の「落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う」の4巻も読むのが止まらないほど面白かったです。
話の展開が予想つかない…でも不自然なわけではない…そんなワクワクと安心感を与えてくれる隠れた名作です。
なんというか…この作品はタイトルと表紙で損していると思うんですよね。
表紙は慣れてくればそんなんでもないんですけど、タイトルはなんとかならんかったのか~?とか時々思ったりw
あらすじ
アルカナ判定の儀式で最低ランクの☆1を引いた少年――アストルは、その類い稀な魔法の実力で周囲に認められつつあった。アストル達一行は、妹の受験のために大陸最高峰の学園都市を訪れたものの、出願期限はとっくにすぎていて、門前払いされてしまう。そんな中、怪しげな人物が「アストル本人も入学するなら受験のチャンスを与える」と声をかけてきた。その言葉に従って入試に挑む一行。しかし、規格外の☆1の名はこの学園でも知られており、格好の研究材料として争奪戦が始まっていたのだった!
(引用元:Amazon「落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う」4巻の内容紹介より)
WEB版はアルファポリスで連載中。
文庫版は4巻まで発売中。(2019年8月19日現在)
感想
①チートをもってしても悪意は強敵!
チートよりも悪意や差別の方が絶対に強い!
この作品…チートくらいではどうにもならない問題がゴロゴロ舞い込んできますw
人々の悪意や差別意識に、すげー攻撃魔法や武具作成できても何とかできるとは思えんでしょ?
なので、読者的にはチートがチートと思えない不思議な感覚に陥ります…。
「これくらいの能力持っていても問題ないな」「これくらいの能力ないと生き残れねーな」…そんな感じですかね。
それに、主人公の知恵と知識、努力の積み重ねがあってチートの効果も生かされているわけでして…「俺つえー!」系とは気軽に言えないところも魅力的なのかも…。
↓ 捨身の罠にはめられた主人公
②予想できない展開
面白い作品は大抵シナリオが予想できなくなる
4巻も主人公たちがどんな道筋を辿るのか全く予想できなかったw
・妹の受験のために学園都市に行く→なぜか主人公も入学→賢者になる
・ダンジョンに行く→自分の研究室手に入れる→手に入れた直後に王都へ
・事実確認のため王都に召集される→王女の治療をすることになる
文章にすると大したことないように思えるんですが…読んでいるとよくこんな自然な流れで突飛な展開にもっていけるな~と感心しちゃいますね。
次に何が起こるのかワクワクしながら読むことができ、結局最後までページをめくる手が止まりませんでした。
③この作品もダブルヒロイン?
姉妹も納得しているし、どっちも娶ればいいよ
一応主人公のアストルと妹のユユが正式に付き合っているんですが…ユユの姉・ミントとは完全共有(パーフェクトシェア)の効果で命や感情がつながっちゃっているんですよね。
ユユもミントも嫌がっていないし、こりゃもう二人ともダブルヒロインルートかな~と個人的には思っています。
私はどっちかというと控えめなユユよりも脳筋なミントの方が好きなんですけどね。
なんかユユは…優しいんだけど計算高そうな感じがして好きになれないw
そういえば元カノの話が今回あまり出なかったな~。3巻で一段落したということなんでしょうか…。
↓ イチャイチャするアストルとユユの様子
➃面白い展開色々
②以外にも面白い展開があるのでそちらもご紹介。
・主人公の自己評価の低さには「不利命運」という理由があった(鈍感なわけじゃなかった)
・倒したゴーレムから即席で強力な大剣を作って脳筋ヒロインをときめかせる
・狂信組織のメンバーの記憶を消して自分の姉に仕立て上げる
・頼れるPTメンバーの恋バナが、PTメンバーの恋人により演劇に仕立てられていた
・王女の病気の原因がBLによる性的欲求
………やっぱりこの作品、結構斜め上の方向に突っ走っていますよね…。
↓ 優しさゆえに記憶を消すアストル
↓ PTメンバー(エインズ)の妻への告白シーン
まとめ
先が気になるワクワク感…プライスレス!
この作品はぼのぼのした表紙のせいか読む前はいつも期待感が薄いんですよね。
でも読んでみるとどんどん先が気になって読む手が止まらなくなっているんですよ。
まさに隠れた名作といった感じの作品です。
ファンタジー好きな人にはタイトルや表紙で敬遠せずぜひ読んでいただきたい!
似ている作品
フラレた後のファンタジー
能力不足から幼馴染に捨てられた重戦士が逃走中の少女に出会うことで新たな道を歩んでいくライトノベルです。
悩みつつも新たな道を歩み、世界が広がっていく感じが「落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う」に似ている気がしました。
↓ 感想記事
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