(ネタバレなし)
「面白い!」とは言えないがつまらなくはない
2019年9月20日(金)から公開されている「HELLO WORLD」を初日に観に行ってきましたが…求めていたものとちょっと違いましたね。
(引用元:東宝MOVIEチャンネルより)
「天気の子」のような青春物を期待していたんですが…魔法っぽいもの(データ改竄)多用、バトル多めで若干ファンタジー色を強く感じる作品でした。(本来はおそらくSF作品)
でも観終わった後に内容を反芻しているとキャラの心情や世界観について色々と考えることが出来るので決してつまらない作品ではありません。
特に電子世界が好きな人とか…考察好きの人には面白い作品かもしれませんよ。
ただ…まぁ…
「天気の子」の影響で観に行こうかな~と思っている人にはお勧めしません。
あらすじ
「お前は今日から三か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」
京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。
「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
世界がひっくり返る、新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー。
(引用元:映画「HELLO WORLD」公式ホームページより)
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感想
①バトル多め
思った以上にバトルが多かった!
PV観た限りでは「基本青春物で最後にトラブル起こる系かな~」と思っていたんですが実際には…
修行・青春…バトル…真相…バトル…バトル…真相!
こんな感じでした。
個人的には青春パートが一番ワクワクして楽しかったのでそこをもっと長くやってもらいたかったです。
②バトルの内容
特に面白みはない
能力を使ってひたすらに逃げることになるので、面白みやカタルシスはそんなになかったかな~と思います。
むしろ唐突なバトル展開からの主人公の戦い方に「えっ、武器ってそれなん?だっ、ださい…」となりましたね。
果たしてこの「HELLO WORLD」という作品にこんなに戦闘を求めていた人はいるのだろうか?
個人的には戦闘よりはもう少し青春の時間を長く描写してもらいたかったな~と思いました。
③主題歌・挿入歌について
非常に良い!
PV観たときから思っていましたが、主題歌や挿入歌は非常に耳に残り良い曲でした。
(引用元:東宝MOVIEチャンネルより)
特に下記の2曲はPVで流れていたのもあり、かなり印象に残りましたね。
→青春時に流れた曲
「新世界」OKAMOTO'S
→戦闘時に流れた曲
帰ってから改めて聞きましたが、作品と歌詞が絶妙にマッチしていますね。イエスタデイではナオミ?の気持ちが存分に描かれていて涙を誘いますわ…。
惜しむらくは一番盛り上げなければいけない場面でどちらも使われていなかったことでしょうか…。
2回流しても誰も気にしないのに…。観ながら「もったいないな~」と思ってしまいましたね。
④二人の青春時代
妥当!
直美と一行さんが付き合うまでの流れはよく描けていたと思います。
あれだけ気にかけてもらえたらそりゃ一行さんもコロッといっちゃいますわ。
多少ダイジェストで描かれていた部分もありましたが…バトル部分よりもそこを綿密に描いてもらいたかった(泣)
まぁこの作品が学生時代の二人の関係だけをメインに据えていないことはなんとなくわかりました。
⑤二人の関係
変わらない愛情
この作品が描きたかったのは「あきらめず貫き続ける愛情」なのかな~と思いました。
特に10年後の直美であるナオミの立場を考えるとものすごい執念ですね。
自分を犠牲にしようとも…なにがなんでも一行さんの笑顔を見るという不屈の心…。
個人的には直美よりもナオミのキャラの方が好きかもしれません。
あとは直美とナオミはもっと怒鳴り合うくらいガチンコでぶつかり合ってもらいたかったかな~。
⑥驚かされた部分
2か所ある!
散々バトルが多いやら青春の描写が短いやら文句を言ってきましたが、驚かされた部分ももちろんありました。
製作陣としては3か所用意したのかもしれませんが、最後のはなんとなく予想できてしまうのではないでしょうか?(場所はさすがに予想できなかったけど)
⑦なぜか上映10分前からカウントが始まる
演出?
あのカウントは一体何の意味があったのか?
上映時間の10分前からカウントが始まるという謎演出がありました。
未だにあれが何のための演出なのかよくわかっていませんw
まとめ
振り返って整理してみると色々と考えられる作品
決して「面白い!」と声を大にして言える作品ではないんですが、視聴後に内容を思い出すとキャラの心情や世界観を改めて考察できる面白い作品ではあるんですよね。
とくにナオミとイチギョウさんの気持ちを考えると…胸が熱くなりますな~。
思わずこの作品の登場人物たちに幸せになってもらいたいな~と思ってしまう映画でしたね。
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