魅力的な設定が隠れまくっている!
アニメ『機動戦士ガンダムNT』という作品ですが…90分という時間におさめるためか魅力的な設定が劇中で説明されていなかったりするんですよね。
まぁ好意的に考えるなら調べる余地を視聴者に残してくれたとも考えられるのですが…知ればより楽しめる情報も多いためもったいない!
というわけで、今回はアニメ作品だけみていては分からない魅力的な設定をいくつか紹介していきたいと思います。
①失恋者ゾルタン
実はゾルタンの恋も散っていた…
ヨナたち幼馴染3人の不幸が多く語られるため若干分かりづらいですが…ゾルタンもかなりひどい目にあっています。
・シャアの再来として作られた強化人間だが失敗作扱い(フル・フロンタルが成功作)
・上司からは切り捨てられる
・好きだった女性に裏切られる&自ら射殺する
特に3つ目の女性関係は本編観ていただけでは気づき辛かったのではないでしょうか?
ゾルタンが女性士官に惚れていることを知っていると、会議中に女性士官の前で張り切っているゾルタンが可愛く見えます(泣)
ヨナはリタやミシェルという支えてくれる存在がいましたけど…ゾルタンは一人っきりでしたしね…。
これだけの目にあえば…うん、そりゃネオ・ジオングⅡ使って世界滅ぼそうとしますわw
②リタさん不幸伝説
記憶もねぇ!感情もねぇ!最後は暴走…体もねぇ!
個人的には作中で一番不幸な人だったかな~と思っています。
・子供のころのコロニー落としの日から自分がどうなるか全て分かっていた
・手術や薬で記憶や感情を消去+肉体改造もされてしまった
・分かっていたこととはいえ幼馴染に裏切られた
・フェネクスに精神が移っても戦い続けなければならない
フェネクスに乗った時には半分廃人状態だったんじゃないですかね?
でも一番辛いのは…自分がどんな道を辿るのか分かっているのにその道を歩み続けたことかな~と思います。
友人に裏切られるのが分かっていたのに…その結果自分が自分でなくなるのが分かっていたのに…未来のために歩み続けるリタが健気すぎる(泣)
フェネクスが女性的な動きを見せるのも…リタが運命にとらわれ続けている気がしてどこかもの悲しく感じます。
③ミシェル不幸伝説
体張ってます!
幼馴染3人が密航してオーストラリアに向かう回想シーンあるじゃないですか。
小説版では密航するためにミシェルさんは職員に体売っていたそうです。
そう考えると…再度捕まった時に顔を覆い隠して泣いているシーンがものすごく重いものに思えてきますよね…。
この行動を知っているか知っていないかで結構ミシェルの印象変わる気がするんですが…どうしてアニメでは描写されなかった…。(まぁ倫理的にアウトだったんだろうな~)
ミシェルはミシェルで裏切る前にめちゃくちゃ頑張っていたことをみんなにも知ってもらいたいです。
④ヨナさん
身分偽装
ヨナさんはグリプス戦役終結後(Zガンダムのラスト)にオーガスタ研究所から解放され、自身の過去をすべて抹消してから地球連邦軍士官学校に入学しました。
⑤弱くなっていくナラティブガンダム
アニメとしては非常に珍しい形の機体
大体のアニメは後半になるにつれて主人公やその機体がパワーアップしていくもんですが…ナラティブガンダムはどんどん弱くなっていきます。
C装備なんて…普通なら初っ端に出てくる装備ですよね。
細くなっていく機体は徐々に本音をさらけ出していくヨナやミシェルのことを表しているようにも感じます。
まとめ
小説を読むともっと楽しめる!
『機動戦士ガンダムNT』はアニメだけ観ていては分からないことがたくさんあります。
「アニメでしっかり分かるように描かなければ意味ないじゃん」という声にも一理ありますが、そこで知ることをやめてしまうにはあまりにも惜しい作品だと思いますね。
「アニメ見たけど全然意味が分からなかった」という人にこそ、原作小説を読んだりネットで調べてみたりしてもらいたいな~と思います。
アニメでは語られなかった各キャラクターの心情やMS設定、オカルト現象についてより深く知ることができると思いますよ。
※ちなみに『機動戦士ガンダムんNT』に関連する小説は2種類あります。原案となった『不死鳥狩り』はミシェルやナラティブガンダムなどが出てこず、ちょっと違った作品になっているので購入の際は気をつけましょう。
↓ 映画版の脚本をもとに書き下ろされた小説(ナラティブガンダム出てくる)
↓ 原案となった『不死鳥狩り』が収録された小説(ナラティブガンダム出てこない)
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