堕ちているんだけどなかなか堕ちない
9割ほど主人公に惹かれているんですけど、最後の1割でなかなか堕ちない…それが本作のヒロイン・雪乃です。
前半で「いよいよくっつくか?」と思ったんですけどね~、また離れてしまいました。
くっつきそうでくっつかない…ではイライラするようなもどかしさがあるかというとそうではない…。
大人が恋に夢中になってしまった姿を描く不思議な作品です。
癖になる面白さなのでまだ読んでいない人はぜひ読んでみてください。
あらすじ
ある夏の日、偶然引き寄せられた小説家と謎の美女。そしてそこから二人が紡ぎ出す、狂おしい愛の記録。話題沸騰! 『恋風』『夏の前日』の吉田基已の最新作!! 待望の第3巻!
(引用元:Amazon『官能先生』3巻の内容紹介より)
雑誌『イブニング』にて連載中。 公式ページはこちら。
単行本は3巻まで発売中。(2019年10月25日現在)
↓ プロローグと一話を無料で試読可能
おすすめ度
★★★☆☆
恋してしまった大人たちがみせる滑稽だが必死なラブコメが読みたい人は★4。
感想
①おちないヒロイン
気丈なのかそうじゃないのかよくわからないヒロイン
もう9割方主人公に心が傾いているんですよ。ベッドインで本番直前まで行っているんですよ…。
それでも過去になにかあったのか残り1割でおちないんですよね…。
一体何が引っかかっているのか…とても気になります。
徐々に雪乃の過去も明らかになっていますが…真相まであと一歩届かない…。
早く自分の気持ちに素直になった雪乃の姿を見たいです。
②情熱的な主人公
情熱的!…だけど
一途に雪乃を追い求める姿は恋する男性としてとても情熱的なんですよね。
決して雪乃の気持ちをないがしろにせず、雪乃の事情や気持ちを引き出しながら自分の気持ちを伝えようとしているところに好感が持てます。
本気で恋した男性の必死さがよくあらわれていると思います。
ただし…変わった癖を持つ主人公でありまして…
自分の熱い気持ちをポルノ小説に活用しちゃうぞ♪
燃え上がった雪乃への熱い気持ちをポルノ小説のエネルギーにしちゃうんですよね。
ある意味では実体験を小説にしているわけでして…編集者さんを唸らせるほどの作品に仕上がってますw
主人公の六郎は別にポルノ小説を書くためにアプローチしているわけではないのですが…燃える想いがポルノ小説の執筆にまで影響しています。
出来上がった小説の濃さが六郎の本気度を表しており、小説の評価が上がるほどにこちらにも六郎の熱意が伝わってきますね。
ちなみに雪乃と出会った後の六郎の小説を読むと雪乃への溢れる想いが分かる人には分かってしまうらしくて…
ポルノではない一般の小説はすでに雪乃も読んでいるんですが、その際雪乃がどのような気持ちを抱いたのか非常に気になりますね。
まとめ
がむしゃらに恋する男と過去に悩む女
何度も言っているんですけど雪乃は9割方六郎におちているんですよ。
それでも中々 くっつかない…別に邪魔者がいるわけでもないのにくっつかない…あとは雪乃の気持ち次第なのにくっつかない…
う~ん、焦らせ方がうまい!
絵柄も時代背景もそうなんですけど、昭和のドラマみたいな漫画ですわw
雪乃には雪乃の辛い過去があるようですし…雪乃がはっきりしないダメヒロインというわけでもないですしね。
ただただ二人が結ばれてくれるハッピーエンドを祈るのみ!