母性の醸し出す破壊力よ…
この『君のお母さんを僕に下さい』は会計士を目指しているフリーターの青年とシングルマザーの女性との関係を描いた作品です。
二人の関係も非常に気になるところですが…
ヒロインの醸し出す母性の破壊力が凄い!
これが子を想う母の優しさというものか…。
家族愛や母性を感じたい人にはお勧めの漫画です。
あらすじ
綺麗なお母さんは、好きですか?
「シングルママ」×「フリーター」!? 会計士試験に向けバイトと勉強に励む就職浪人・石塚稜(いしづかりょう)は、同僚の未亡人で一児の母・立花夕月(たちばなゆづき)に癒され想いを寄せる。
そして迎える告白の日、その答えは――。前途多難!? 愛があれば大丈夫? それでも向き合う純情ど真ん中ラブコメ開幕!! その優しさに、甘えていいよ?
(引用元:Amazon『君のお母さんを僕に下さい』1巻の内容紹介より)
おすすめ度
★★★★☆
若干体のバランスに違和感がありますが、そのうち気にならなくなります。
あと表紙よりも中のカラー絵の方がヒロインが可愛く描かれています。
感想
①溢れ出す母性
夕月さんの破壊力(母性)
息子と一緒にいることで溢れ出すヒロイン・夕月さんの母性溢れるシーンが非常に秀逸ですね。
・一緒に仮眠をとっていた主人公に寝ぼけて「起きちゃった?」と優しく声をかける
・主人公のほっぺたについたご飯粒を自然にとる
・勘違いで主人公を寝かしつけようとしてしまう
などなど様々なシチュエーションが用意されています。
夕月さんの子を見守る優し気な表情には想像以上の威力がありましたわ…。
②第2の恋
振られて目覚める恋心
主人公は一度ばっさり振られてしまうのですが、振られたことで以前と違った視点で夕月さんを見ることができるようになります。
う~む、表面上の夕月さんに惚れていた主人公が色々なものを抱えて頑張っている夕月さんに気付いていく描写が非常に良いですね。
父親や同僚にかけられた言葉を自分の中に落とし込んでいる姿にも好感が持てます。
また、夕月さんの笑顔のすばらしさの理由に気づく描写も印象に残りました。
その理由に気づいたことで主人公は本当に夕月さんに恋できたんじゃないかな~とか思っちゃいますね。
まとめ
徐々に絆が深まっていく丁寧なラブコメ
はじめは主人公が調子乗っていて「この漫画面白いのかな~?」と不安に思ったのですが、主人公が振られてから格段に面白くなりましたね。
主人公と夕月さんが徐々に距離を縮めていく姿が様々な出来事を通して丁寧に描かれています。
また、主人公の内面の変化や夕月さんの本当の姿、含蓄ある主人公の親父のセリフなども色々と考えさせられて楽しめました。
家族の絆や母性を感じたい人におすすめしたい漫画です。