すべての話が面白いわけではなかったが、全体的に面白かった!
ついに我らが吉Pのコラム集第3弾『吉田の日々赤裸々。3』が発売されましたね。
吉Pって誰だよって?
FF14を立て直した名物プラデューサー/ディレクターだよ
詳しくは後でまとめますけど、まぁFF14(ファイナルファンタジー14)やっていて知らない人はほぼいないと思います。
生放送に出たら新しいコンテンツを説明して…罰ゲームを食らえばラップを刻んで…お気に入りのパーカーを着ていれば「吉田直樹着用モデル」と宣伝され…それぐらい魅力的な人物ですw
そんな面白い人の価値観や思い出が読みやすくまとめられたコラム…一見の価値があると思いませんか?
おすすめ度
★★★☆☆
すべての話でFF14が取り扱われているわけではない点に注意。
裏を返せば「失敗したオンラインゲームを立て直したすごい人」とだけ知っていれば問題ないということです。
吉Pの考える経営論やビジネス論に興味のある人は★4にしてもいいと思います。
ちなみに書店で購入する場合は攻略本コーナーに置いてあったりするので、なかなか見つからない人はそちらを探してみてください。
吉田直樹(吉P)って誰だよ?
失敗したFF14を立て直した名物プロデューサー兼ディレクターです
FF14って実は過去に一回失敗しているんですよ。通常失敗したオンラインゲームは運営中止になったりするもんなんですが…
奇跡的に立て直した!
FF14は現在登録アカウント数が1800万を突破するほどの人気オンラインゲームとなっています。
FF14が面白くなるように新しく作り直したり…今では普通になったインターネット生放送を利用してのゲーム説明を導入したり…様々な手を使ってFF14を盛り上げ立て直した中心人物が吉Pなんですよね。
そして今でも分かりやすい説明や軽快なトーク、魅力的な罰ゲームでFF14ファンを虜にしております。
ちなみに現在は新生したFF14の功績もありプロデューサー兼ディレクターをやりながらスクウェア・エニックスの取締役兼執行役員だったり第三開発事業本部長だったりします。
まさにFF14で駆け上がったシンデレラP/D(プロデューサー兼ディレクター)ですね。
↓ さらに詳しく知りたい人はWikiをどうぞ!
吉P出演おすすめ動画
ぶっちゃけRPGやオンラインゲームがなんとなくわかれば下手なテレビ番組より全然面白いです。
よーすぴが大晦日寂しいから無理矢理開催しました” オンラインゲームプロデューサー忘年会
日本オンラインゲームの大物プロデューサーであるおっさんたちがお酒を飲みながらオンラインゲームについてダラダラ語る動画です。
吉Pの場をうまく回すトーク力と最後のハプニングが魅力的です。
PSO2のプロデューサーの衝撃的な過去も語られたりしています。
DQⅩ,FFXIV:名物プロデューサーによる年忘れ対談
吉Pと吉Pをスクウェア・エニックスに誘った齊藤 陽介(よーすぴ)がお酒を飲みながらオンラインゲームについて語る動画です。
オンラインゲームというよりは芸人張りの二人のトークが軽快で面白い対談です。
ミラクルフラッシュも決まるよ!
ほかにも14時間生放送など面白い生放送がたくさんあるので上記二つが気に入ったら探してみて下さい。
『吉田の日々赤裸々。』3巻は面白いか否か
面白い話もあれば興味ない話もある
吉Pがその時その時で書きたいことを書いている体になっているため、読み手の趣味嗜好によって面白さがかなり変わる本です。
体感的にはビジネス論6・FF14のイベント関係3・よーすぴとの対談1といった割合ですかね。
ビジネス論は苦手な私ですが、吉Pのビジネスに対する価値観がFF14に絡めて書かれていたので興味深く読むことができました…が、やっぱりFF14のイベント関係のほうが読んでいて面白くはありましたね。
『吉田の日々赤裸々。』3巻で記憶に残ったところ
ねぶた祭り
地元の人たちとの触れ合い
2018年に行われた青森ねぶた祭にFF14が協賛出店した時の吉Pの体験談です。
ねぶた祭りに参加する経緯や意義だけでなく、ねぶたを作ってくれた職人さんや祭りでねぶたを頑張って引っ張ってくれた学生との交流が描かれているのがよかったですね~。
私としては吉Pによる経営論・ビジネス論よりはこういった体験談のほうが興味深く読むことができました。
プレゼン技術
プレゼンを受ける側の意見
吉Pによるプレゼンテクニックがまとめられている章もありました。
・「相手にどうやって知ってもらうか・理解してもらうか」ということを考える
・相手が何人いても決裁者は一人だけなのでその人に向けてプレゼンしていく
・プレゼンする側はプレゼンされる側についてよく知るべき
などなど、実際にプレゼンを受けている吉Pからの意見がわかりやすくまとめられています。
まぁ結局はプレゼンを受ける側の立場を考えてプレゼンするのが大事という結論に達していると思うんですが…実際にプレゼンするとこれがまた非常に難しい(泣)
相手のことを考えながら資料を用意したり作業していくことって本当にエネルギー使うんですよね…。エネルギーが続かずおざなりになっていく・もしくは趣旨を見失っていくことは往々にあるわけでして…。
そんな初心を忘れた自分をもう一度見つめなおさせてくれる役立つコラムになっていると思います。
よーすぴとの対談
吉Pとよーすぴの出会い
スクウェア・エニックスに入社する前の吉Pと齊藤 陽介(よーすぴ)の出会い~FF14への移動までの流れが語られた対談となっていました。
吉Pがいかにしてよーすぴの目に留まったかが別会社時代のエピソードも含めて詳しく説明されていましたね。
ほかにも入社してからの親睦の深め方や吉Pが担当する前の旧FF14の深刻さの把握、担当に選ばれた時の周りの反応などが説明されており、うまくまとめられていて読みごたえがありました。
まとめ
やっぱり吉Pって頭いいよね
生放送時の軽快なトークといい読みやすいコラムの書き方といい、吉Pの地頭の良さはやっぱりすごいな~と思います。
正直ゲーム開発者の中でここまでマルチにこなせる人物ってほかに思い浮かびませんわ。
『吉田の日々赤裸々。』に関しましては…吉Pの体験談や物事に対する考察・価値観などが様々な分野に関して描かれており、人によってなにかしら刺さるものはあるんじゃないかな~と思います。
吉Pという人がどういうことをした人か軽く知っていればFF14をプレイしていなくても楽しめると思うので、ゲーム好きな人にはぜひ一度読んでもらいたいですね。