王都の連中とのやり取りにクソ笑ったw
『宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります』の2巻が発売されたので読んでみました。
今回は生徒の不思議な性質やこだわりを解決するために古巣の王都へと足を運ぶことになったジェイド一行の話なんですが…久しぶりに再会した王都の連中とのやり取りに笑わせていただきました。
特に薄給のジェイドが高級レストランの支配人と妙な絆を育むシーンは…シュールすぎて笑いが止まらなかったですw
おすすめ度
★★★☆☆
最後の展開がご都合主義的だったため★3で。
あらすじ
宮廷魔法師をクビにされたジェイドは、幼馴染のミーナの誘いでエルム学院の魔法科の教師となった。『落ちこぼれ魔クラス』と呼ばれる問題を抱えたクラスを受け持ったジェイドは、個性豊かな生徒たちに振り回されながらも教師としての道を歩み始める。だが、授業中に生徒の身に起きた異変をきっかけに、追放された王都へ向かうことになるのだが……。
(引用元:Amazon『宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります』2巻の内容紹介より)
単行本2巻まで発売中(2020年2月25日現在)
感想
王都での再会
薄給の人を高級レストランに連れて行ってはいかんw
久しぶりに王都に赴くことになったジェイドはそこで親友の妹で女騎士・アリシアに再会することに…。
そのアリシアがまぁジェイドにきつく当たる人物でしてね…嫌よ嫌よも好きのうち的なキャラクターなんですよ。
そんな人物の案内で高級レストランに連れて行かれるわけですが…おごってくれるわけもなく…薄給のジェイドは大ピンチw
アリシアに恥をかかせたくないレストランの支配人とお金が足りるか不安でいっぱいのジェイドの言葉なきやり取りに胸が熱くなりましたね。そりゃ妙な絆も生まれますわw
じじバカ
娘を奪われた父親の末路…
ジェイドに付き合う形で王都を訪れた同僚のフェイロ先生とその娘・エレナですが…王都にて義父さん(おじいちゃん)に再会。
そのおじいちゃんがまぁ…大人気ね~w
孫娘のエレナは可愛がるんですけど、義理の息子のフェイロ先生には執拗にきつく当たります。まぁそれを軽く受け流しているフェイロ先生も相当なもんですが…。
果ては変装したり研究所を一日休みにしてまで孫娘と行動を共にしようとしたりしますし…
娘を奪われたおじいちゃんの暴走が留まるところを知らないw
ヒロインとの恋愛模様
いいよ~ラブコメパワー高まってるよ~!
ジェイドが親友の妹・アリシアと再会したことで気が気でなくなってしまった同僚でありヒロインのミーナ…一人で勝手に不機嫌になってしまう姿がこれまた可愛いw
この三角関係を意識しているのがミーナだけでちょっとかわいそうではありますが…読者的には嫉妬の炎を燃やすミーナにラブコメの波動を感じずにはいられません。
この調子でもっとラブコメパワーを高めてもらいたいな~と思いました。涼しい顔したフェイロ先生のお節介がもっと炸裂しますように。
微妙な締め方
ちょっとご都合主義じゃない?
ラストバトルが完全に自業自得だったので読者的にはちょっと共感しづらい展開でしたね。
決着のつけ方としても…敵が手加減していてなんかちょっと盛り上がりに欠けました…。
話そんなに大きくしなくていいからもうちょっと自然な形で着地させてくれると個人的には嬉しいかな~と思いましたとさ。
まとめ
日常シーンでの主人公の不憫さが面白くなってくるラノベ
いわゆる不幸体質系主人公ってやつですね~。主人公のジェイドが生徒を含む周りのキャラクターたちにとにかく振り回されており、驚きつつも何とか解決していく姿が徐々に楽しみになってきます。
そしてヒロインのミーナとの関係性…もう雰囲気が完全に夫婦なのでさっさとくっつけばいいのに…と思わずにはいられないレベルですね。竜にも認められし仲のよさよw
惜しむらくは1巻に引き続きラストバトルの盛り上がりにどこか欠けたところでしょうか…。話を大きくするよりはもっとジェイドが活躍してスマートに生徒の問題を解決するところを見られたらな~と思いました。
似ている作品
3年B組 ネクロマンサー先生
おすすめ度:★★★★☆
『宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります』 を読んでいるとどうしても思い出さずにはいられない作品です。
ハチャメチャな先生が活躍する作品が読みたい人にはぜひ読んでもらいたいです。良心的なゴブリンを悪逆非道なゴブリンに鍛え上げようとする先生はクトゥー先生だけw
ちなみに著者は『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』と同じSOW氏です。
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