それぞれの想いとポン子のポンコツ具合に心震えるｗ
田舎に住む頑固じじいとそんな爺さんの世話をするために派遣されたメイドロボ・ポン子の交流を描いた『ぽんこつポン子』の4巻を読みました。
いや～、今回は孫であるゆうなの自分探しやバンド結成など中々に中身が詰まっていましたね～。発売している巻の中でも特に面白かったかもしれません。
最後にはしっかりじいさんとポン子の話に帰着しているし…この作者は物語の組み立てがとてもうまいな～と感じました。
おすすめ度：★★★★☆
あらすじ
バンドだ!ライブだ!ラップだ!ポン子だ!
孫娘ゆうなも田舎暮らしに
少しずつ馴染んできて
じいじ&ポン子との日々を楽しんでます!夜遊びにカラオケ、
パンティ事件でクマバトル。
ポン子とゆうな、茜がバンド結成し、
日坂町リトルフェスタに登場!ゆうなが夢を叶える姿にグッときます!
“あの夏の思い出”に触れられる第4集です☆
（引用元：Amazon『ぽんこつポン子』４巻の内容紹介より）
現在４巻まで発売中（2020年4月21日現在）
見どころ
じじいとポン子
相変わらずポン子のボケとじじいのツッコミが冴えわたる！
今回は特にラップバトルが見ものでしたね～。ミスターＧのポン子へのダメ出しが見事すぎてお腹抱えて笑ってしまいましたｗ
そしてポン子による笑撃のカミングアウト…うん、読者は知ってたｗ
じじいのアンサーシーンもニヤニヤしてしまいましたし…この作者は話のまとめ方が本当にうまい！
ゆうなの自分探し
今回はじじいの孫・ゆうなの自分探しという題材を使ってうまくシナリオを組み立てていました。
親に「いい大学に行け」「勉強しろ」と言われ続けているゆうな…そんなゆうながその言葉に疑問を抱き将来を考えていく姿がとても印象的でした。
そして疑問を抱いたゆうなはカラオケやバンドなど様々な出来事を経て自分を形作っていくわけでして…ありがちな題材ながら中学3年生の成長物語としてうまく描けているな～と思いました。
初登場時はただのお騒がせキャラかと思いましたが、4巻で魅力的なキャラに成長しましたね。これからもじじいとポン子を繋ぐ魅力的なキャラとして期待したいと思います。
最終兵器ポン子
隠された様々な機能を持つポン子が今回も大活躍していましたね～。
時にはミラーボールになり…時には閃光弾になり…時にはドラムを激しく叩いて客寄せパンダになる…
搭載された珍機能でピンチを乗り越えていく姿はロボット物の主人公としてまさに王道を突っ走っていますわ。いいぞもっとやれｗ
不満点
熊…襲来
話の真ん中くらいで目の前にクマが出没するんですが…いくらなんでもみんなのんびり構えすぎなんじゃないかな～と思ったり。
ロボットが出てきたり未来の話になるのでクマなんて恐れる存在じゃなくなっているのかもしれませんが、読者的にはちょっと違和感を感じるシーンではありましたね。
話も空飛ぶパンツから始まりましたし…ちょっとネタ切れ感を感じる話ではあったかもしれません。まぁ要するに…
クマの話はあんまり面白くありませんでしたｗ
まとめ
それぞれの心のありように共感できて満足！
なんだかんだでお互いに感謝しているじじいとポン子、自分探しのために行動を起こすゆうななど登場人物の心情がとても分かりやすかったですね。
分かりやすいということは共感性もかなり高かったわけでして…
とても面白かったです！
喫茶店の店長や一緒にバンドを組んでくれたあかねちゃん、ポン子のお姉さんであるポン子2号など脇役もいい味出していましたし…5巻も楽しみに待ちたいと思います。
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現在7巻まで発売中。（2020年4月21日現在）
アニメ化もされていました。
1話のみこちらで視聴可能。
