『ゴブリンスレイヤー』の暗い部分を極力取り除いた感じの異世界物
おすすめ度:★★★★☆
過去に一度異世界を救った37歳のイケメンクールなおじさん・宗谷が再び異世界に召喚され新人冒険者として生活していく作品…それが今回紹介する『元異世界転移者だった課長のおじさん、人生二度目の異世界を駆け廻る』です。
おじさんの強さに関しましては20年間のブランクと年齢による衰えがあるため身体能力は低下、でも魔法は健在といった強さになっております。よって完全な『俺つえ~』や『またオレ何かやっちゃいました?』といった状態にはなっておらず。
一度目の異世界転移と12年間の社会人生活で培った落ち着きでみんなを導いていくことが多いです。
作品全体の印象としては…明るめの『ゴブリンスレイヤー』?といった感じ。
冒険者として薬草集めをしたりゴーストの成仏に手を貸したり取り残された冒険者を救いに行ったり…クールなおじさんに反して人情味あふれる展開が多くてかなり私好みでした。
ただし『ゴブリンスレイヤー』ほど徹底しているわけではありませんが一部非情な展開があったりもします…。
あとは女神官のミアがなんとなく『ゴブリンスレイヤー』の女神官と被りますね。
↓ 女神官・ミア
↓ 『ゴブリンスレイヤー』の女神官
ラブコメ要素ももちろんあります。
はじめは宗谷の世話をあれこれ焼く女神官のミアがヒロインかと思いましたけど…最後の最後で分からなくなっちゃいましたね~。おじさんの一度目の異世界転移での出来事次第な感じなので1巻では判別できず…。
個人的にはミアが可愛かったのでメインヒロインはミアがいいんですけど…果たしてどうなるのか…。
総評すると冒険・ラブコメ・人情・シリアスのバランスがとれた良作でした。冒険者物が好きな人は読んで後悔はないと思います。
『ファンタジー読みたいけど読むものがね~な~』という人にはおすすめの一品です。