おすすめ度：★★★★☆
ヒロインの可愛さを愛でる話だと思ったかい？違う そうじゃない
同じクラスの美少女に恋して猛アピールしていた主人公・佐城渉。そんな彼はある日「あんな高嶺の花と俺じゃ釣り合わなくね……？」と急に夢から覚めてしまう。そんなちょっと変わった状態から始まるラブコメ作品…それが『夢見る男子は現実主義者』という作品です。今回は2巻の感想。
この作品…あらすじだけ読むと「急に態度が変わった主人公にヒロインが慌てる」系の作品かな～と思うんですが、実際読んでみると「主人公が色々と考察しながら話を進めていく」系の作品です。要するに…
ヒロインに萌えるのがメインの作品ではない！
まぁ萌える部分も少なくはないのですが（笑）。
でもあくまでメインは夢から覚めてしまった主人公の心情や動向を楽しむことかな～と思います。系統的には『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』に近い感じかもしれませんね～。
2巻のあらすじ
距離を置こうとする渉と、渉の変貌ぶりに戸惑いを隠せない愛華。これまでと違う微妙な距離感にモヤモヤが頂点に達した愛華は「───興味があるならっ……う、家に来なさいよ!!」と、まさかの爆弾発言を投下。片思い（？）相手の家に単独でお呼ばれする特大イベントで、二人の距離は一体どうなる⁉さらに、体調を崩して普段見せない内心を覗かせる渉の様子に、愛華がドギマギする一幕も――？web発大人気青春ストーリー、書き下ろしの激甘エピソードも加えた待望の第2弾！
（引用元：Amazon『夢見る男子は現実主義者』2巻のあらすじより）
HJ文庫から出版。現在2巻まで発売中（2020年9月9日現在）
見どころ
燃え尽き症候群系主人公
張りつめていた何かが切れた感じ
突然我に返ってしまった主人公・佐城渉…2巻でも自分の気持ちをなんとなく考察しながら日常を過ごしております。
作品中でも語られていましたが、もうあれですね…
無理しすぎたんや（泣）
今まで愛華に振り向いてもらうために勉強やアピールを頑張ってきた佐城…本当の自分とは違うことをやりすぎちまったんだ…。
ラブコメの主人公でこんな風に燃え尽きたやつはあんまりみたことがありませんね～。急に我に返ってしまったのも一種のセーフティが働いた感じがします。
一度燃え尽きてしまった佐城は最終的にどんな道を歩むのか…興味津々ですわ。
ヒロイン可愛い
ラブコメだからやっぱりヒロインは可愛くないとあかんわな～
うん、あくまで話のメインは主人公・佐城の心情ではありますが、ヒロイン・愛華の行動も可愛かったですね～。
2巻では恥ずかしがりながらも佐城を自宅に招いたり弁当タイムで親友に対抗して佐城にアーンを仕掛けたり…ちょくちょく周りへの嫉妬心をあらわにしながら可愛い姿を見せてくれました。
まぁそんな愛華の気持ちに佐城は全く気付いていないのですが…（セーフティとして本能的に気づかないようにしている？）
果たして2人の関係はどうなっていくのか…。これからの動向に期待ですね。
モテ期到来
本命に固執しなくなった瞬間、何かが動き出すことってあるよね！
良いのか悪いのか…主人公・佐城はモテ期が到来している感じですね。
愛華の親友の芦田や風紀委員の四ノ宮先輩、絡まれているところを助けた小学生のお姉さん（大学生）など…周りにぞくぞくと女性が集まってきておる。
愛華のメインヒロインの座は揺るがないと思いますが、愛華が動揺するには十分なメンバーですね。愛華の可愛さを際立たせるためにほどほどに活躍してもらいたいな～と思いました。（変な勘違いが始まって話がややこしくならないと嬉しい）
まとめ
ヒロイン萌えがメインじゃない…主人公の壊れた心をおもんばかる作品なんや！
1巻で学んだはずだったのに…2巻読むまで完全に忘れていましたな。
この作品はヒロインの可愛さを愛でるのではなく主人公の心情や動向に注目する作品だということを！
感覚としては何かが壊れてしまった主人公を見守る感じですかね。
濃いイチャイチャを期待している人にはおすすめしづらい作品ですが、変わった思考を持つコメディ系主人公やヒロインの嫉妬心が好きという人には強くお勧めできる作品です。
今ならKindle Unlimitedで1巻が読み放題の対象になっていますので読める人はぜひ読んでみてください。（2020年9月9日）
↓ 2巻
↓ 1巻
似ている作品
物理的に孤立している俺の高校生活 (ガガガ文庫)
おすすめ度：★★★☆☆
毒舌少女のために帰宅部辞めました【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
おすすめ度：★★★★☆
青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。 (ガガガ文庫)
おすすめ度：★★★★☆
