おすすめ度:★★★☆☆
ジャンル:ラブコメ 学園モノ 1対1
何?また主人公小説書いてるん?
11月に発売されていたラブコメ作品『世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い』読んでみました。
あらすじ
ネットから小説家を目指す高校生・米倉透。優等生の浅倉凛に片想い中だが、幼馴染という距離感が邪魔して告白できずにいた。
ある日透は、小説を投稿した後SNSに思いを発信する。
『俺は幼馴染が超超超大好きなんだああああーー!!!!』
以来、クールな凛の態度が変わりはじめて……。
手料理を振る舞ってくれたり、映画デートに誘ってくれたり、「私とハグ…してみますか?」とのお誘いも!?
「勘違いしないでください。あくまでも、疲労回復のためです」
「……(その割には準備万端だな)」
あと一歩素直になれない幼馴染たちの純度100%青春ラブコメ!
(引用元:Amazon『世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い』1巻のあらすじより)
富士見ファンタジア文庫より刊行。1巻のみ発売中(2020年12月14日現在)
感想
全体としては小説家を目指す主人公を幼馴染のヒロインが応援する形の作品ですね。
2人は小学校低学年からの付き合いで友達以上恋人未満の相思相愛な関係。そんな状態の2人ですが主人公が投稿したSNSのメッセージをきっかけに関係性に変化が…。
ヒロインの積極的な攻めムーヴが発生、デートや手作り弁当などのラブコメイベントが多発していくことになりました。
普通!
安定していましたが、こちらが「あっ!」と驚くようなラブコメ展開はありませんでしたね。抱き合ったり膝枕したり身体的な接触も描かれていましたが…はじめから相思相愛だと分かっているから読者に対する精神的な刺激が足りなかった感じか?
あと特徴的な点としては、主人公の夢が「小説家になろう」系を経て小説家デビューするってことですかね。夢に向かって苦悩しつつも努力しているかっこいい主人公ではありましたが…
最近小説家志望の主人公多くないっすか?
恐らく作者も自分の経験が生かせて書きやすい分野なのだと思いますが…最近多い気がして鼻につくというか…。挫折したり悩んだりして書けなくなるまでがテンプレートなのよな~。
というわけで評価は★3。ラブコメ入門用としては良いと思いますが、ラブコメ作品をそれなりに読んでいる人にとっては突出しているものがないため記憶に残りづらいかも…。
普段の主人公の明るい感じは好きだったので、個人的にはその明るさや熱意を活かして過去よりも現在で活躍する描写がほしかったですね。
つまらなくはないのですが…主人公の弱っている姿が印象的でカタルシスを得られなかったのが痛かったかな~。
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