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おすすめ度:★★★☆☆
ジャンル:学園モノ SF セカイ系 ミステリー ラブコメ(小)
前置きが長い!
9年ぶりに発売された涼宮ハルヒシリーズ最新刊『涼宮ハルヒの直観』読みました。
今回は初詣・七不思議・ミステリーの短編3本立て。その中でもメインは一番長かったミステリーですかね。
感想としましては…初詣・七不思議、あとはミステリーの後半部分はSOS団らしさが感じられて面白かったです。内容としては…
・ハルヒの暴走を抑えるため七不思議を考え出そうとするキョンと小泉
・鶴屋さんの体験談をもとに作られたミステリーをみんなで解いていく
などなど。
こういうイベント事にSOS団独自のリズムで取り組んでいく姿は実によかったです。これぞ涼宮ハルヒシリーズの魅力の一つよな~って思いました。
逆にいまいちかな~と思ったのは…ミステリーの前半部分ですかね。
なんか現実のミステリーの雑学や所感がズラズラ語られており…作者のやりたいことやっているだけ感がものすごかったですね。(読者置いてきぼり状態)
正直ミステリーに興味ない人は雑学部分飛ばしても問題ないと思うので飛ばすこと推奨です。
読んでいるときはとにかく「別に本格ミステリー求めてハルヒ読みに来ているわけじゃないんだけど…」という感情が強くなりましたね。そんなに詳しく語られても困るというか…ぶっちゃけ興味ないので眠くなりましたw
作者の書きたいことと読者の求めているものが盛大にずれている感じをここまで味わうことになるとは…9年のブランクは大きかったということでしょうか?
でもそんなずれは製作途中で作者も編集も百も承知だったと思いますし…それでもあの本格ミステリー雑学を入れたかったんだろうな~と思うと一概に酷評することはできませんね。
ひょっとしたら本格ミステリーに詳しい人なら楽しめたかもしれませんし…涼宮ハルヒを世に送り出した作者へのちょっとしたボーナスタイムってところなのかもしれません。
というわけで全体的な評価としては期待を超えるほど面白くはありませんでした。でも、SOS団独自の雰囲気やちょっとしたミステリーは楽しめたのでめっちゃつまらないというわけでもありません。
短編集としましては可もなく不可もなくといったところ。涼宮ハルヒシリーズを読み続けてきた人なら読んでもいいかな~ってレベルの面白さだと思います。
※個人的にはやっぱり『涼宮ハルヒの憤慨』(8巻)までの小難しくないSF・ミステリーがちょうどよくて好きかもしれません。
似ている作品
考えてみたけど見つからなかったですw
一番好きなハルヒ作品
涼宮ハルヒの陰謀 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
おすすめ度:★★★★★(満点)
あらすじ
年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。こんなときには必ず何かが起こる予感のそのままに、俺の前に現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈さんだった。しかも、事情を全く知らない彼女をこの時間に送り出したのは、なんと俺だというのだ。未来の俺よ、いったい何を企んでいるんだ!?
キョンが8日後に来た朝比奈さんと一緒に様々なミッションをこなしていくお話でアニメ化されていない内容となります。
個人的にはこの陰謀が涼宮ハルヒシリーズで一番面白かったですね。
なぜ8日後から来たのか分からない朝比奈さん、なぜか大人しいハルヒ、すべてを知っていそうな長門、キョンと一緒に振り回される小泉…
様々な伏線が回収されることで得られるカタルシスはなかなかのもんだと思います。
また、相変わらず素直になれないハルヒが可愛くてね…気づいたときにはニヤニヤしちゃってますw
というわけでこの巻は「アニメはみたけど、それ以降はまったくチェックしていないわ」という人に読んでもらいたいです。良い時間つぶしになると思いますよ。