おすすめ度:★★★★★(満点)
ジャンル:ファンタジー バトル ラブコメ 1対1 成り上がり
ドンピシャッ!
今回は最近流行りの追放系成り上がりファンタジーの一つ『追放戦士のバール無双〝SIMPLE殴打2000〟 ~狂化スキルで成り上がるバールのバールによるバールのための英雄譚~ 』を読んでみました。
う~ん、これは………面白すぎたね!
好みに合致しすぎていて最高でしたわ。
・主人公が一本芯が通っていてかっこいい
・主人公についてきてくれるヒロインが甲斐甲斐しくて可愛い
・主人公とヒロインがしっかり繋がっている
・仲間たちとの信頼関係が熱い
・追放したものヘの意外な復讐が果たされる(スッキリ!)
ラブコメ・シナリオ展開ともにモヤモヤしたところが少なくスラスラ読み進めることができました。
これは個人的に今年TOP5に入る作品。ファンタジーが楽しみたい、でもラブコメも楽しみたいという人には強くお勧めしたい作品です。絶対に楽しめると思いますよ。
あらすじ
冒険都市フィニス随一の人気パーティ『パルチザン』に所属するバールは、ある日、突然パーティから追放されてしまう。再起を図るため、再会した司祭のロニ・マーニーと共に、金梃(バール)を片手に新興冒険都市トロアナを目指すバール。
一方『パルチザン』では加入予定の【聖女】ロニ・マーニーが行方不明になったと大騒ぎに。ロニに一方的な想いを寄せる〝勇者〟リードリオンと計画の破綻に焦る【賢者】マーガナス。
様々な思惑と恋模様が交差する中、『大体のことは思いっきり殴れば解決する系』主人公バールの、考えなしな逆転劇が始まる。
(引用元:Amazon『追放戦士のバール無双〝SIMPLE殴打2000〟 ~狂化スキルで成り上がるバールのバールによるバールのための英雄譚~ 』2巻のあらすじより)
HJ NOVELSより刊行。1巻のみ発売中(2020年12月17日現在)
Kindle Unlimitedに登録していれば0円で読むことができます。
同作者の作品として『落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う』があります。こちらもおすすめ。(過去記事はこちら)
感想
ヒロインめっちゃ可愛い
なんだこの褐色少女…最高か?
長年所属してきたPTを理不尽に解雇されてしまった主人公・バール…そんなバールについてきてくれるヒロイン・ロニが可愛くてな~。
主人公をずっと一途に思い、自分の地位や名誉も捨ててついてきてくれるとか…
最高かよ!
バールと一緒に住むために家の購入を提案をしたりバールとの仲をいじられるたびに赤面する様子などはニヤニヤが止まりませんでしたな。
ファンタジー物のヒロインとして元気に主人公を支えつつも可愛い面を魅せてくれるドンピシャッ!なヒロインでございました。イラストもドチャクソ可愛いし…満足満足~!
2人の関係性
身体的接触は大事だと思うお
ライトノベルではよく省略される身体的接触…そちらの描写が描かれていたのも個人的には評価高し!
別に生々しく描く必要はありませんが…そういうことをいたしているという一文があるだけでキャラクターへの共感性・説得力が高まる気がするんですよね。
そのうえで2人で道具の買い出しに行ったり晩御飯の相談をしたりする仲睦まじい様子が描かれているんだから…読者としては2人の幸せを願わずにはいられないわけですよ。
まぁ要するに何が言いたいのかというと…
読者が共感できる地に足の着いた日常描写は大事よな~
冒険者稼業
こういう冒険が見たかったんだよ!
ラブコメも魅力的ではありましたが、やっぱりバトルありのファンタジー物としては戦闘も重視されるわけで…冒険者としてしっかり準備した上でクエストに臨んでいく姿もよかったですね~。
・街から街への移動手配
・仲間との購入物の相談
・拠点となる自宅の購入
・鍛冶屋への紹介状の準備
・武器と防具の準備・防具の強化
・依頼の選定
などなど、RPG好きにはたまらん描写でした。
ただ道具を買ったで済ませるのではなく、その道具に行きつくまでの道筋(人間関係)も適度に挿入されているところもまた面白かったです。
戦闘に関しては…金梃(バール)の扱いがちょっと気になりましたね。
活躍のお披露目が速かったというか…もう少し段階を踏んでくれるとありがたかったかも…。いきなり強敵とぶつかってすぐパワーアップというのは若干違和感を感じました。
もう少し「この金梃やべーかも…」と主人公が思える戦闘をいくつか挟んでくれると違和感を抑えられたような気もします。
まぁ金梃の設定に関しては…正直「いるのかな~?」と思わなくもなかったり。なくても冒険者物として十分面白くなりそうなスペックがこの作品にはあったような?
でもこの金梃のおかげで今後も話が膨らみやすくはありそうですし…今後の扱いに期待!
熱い仲間たち
かっこいい脇役は話を面白くする!
基本的にはバールとロニ…2人のお話となっていますが、脇を固めるかつての仲間たちの存在も熱かった!
お互いのピンチの際には颯爽と駆け付けるというのは冒険者物の華の一つですよね。
例え誰かに裏切られても他の誰かにはとても信頼されているし信頼もしている…彼らの登場によりバールのカッコよさがより引き立てられていたと思います。
復讐でスッキリ!
予想外の結末w
この作品は追放系ファンタジー作品ということで明確に憎むべき相手がいるんですが…
復讐の仕方が楽しすぎたw
あんな復讐の仕方ははじめてみたかもしれませんね~。相手の立場と気持ちを利用した最高の復讐でしたw
上げて落とすを展開に見事に組み込んだ痛快な復讐劇となっているので、興味ある人にはぜひ確認してもらいたいです。
まとめ
求めていたファンタジー作品に限りなく近いもの!
いや~、実に私好みのファンタジー作品でしたね。
・可愛いヒロインとかっこいい主人公の1対1の関係性
・準備を含めての面白い冒険
・熱い仲間たち
・爽快な復讐劇
う~ん、これらの要素が揃っているファンタジー物って結構少ないんですよね。正直面白すぎて読む手が止まりませんでしたw
同作者さんの『落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う』でも思いましたが、やっぱりこの作者さんはこちらをびっくりさせるちょっとしたギミックや人間関係の描写・使い方が上手いんですよね~。
いつも先の展開が気になってあれよあれよと読み進めてしまう魅力があります。考えつくのも大変だとは思いますが、これからも頑張ってひねり出してもらいたいです。
2巻も発売が決定しているみたいなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。
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