おすすめ度:★★★★☆
ジャンル:青春物 コメディ ラブコメ 1対1 学園モノ 主人公の頑張り
今回はVtuber系のライトノベルということでちょっと気になっていた『俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ』の1巻を読んでみました。
内容としては三角関係ラブコメとかではなく、幼馴染?3人のうちの1人がVtuberとして活動して残り2人が密かに応援していく青春物でした。
結論としては…
思った以上に面白かった!
あらすじや表紙をみるとなんとなく三角関係が始まりそうな感じだったので敬遠していたのですが……読んでみると全く別物でしたね。特徴を箇条書きしていくと
・三角関係ではない(複数ヒロインではない)
・ラブコメ要素はある
・ボッチ達が友人になるまでを描いた青春物
・Vtuber要素(電脳アイドル)をうまく話に落とし込んでいる
・時々話の導線がよく分からなくなる(どうしてこうなった?的な)
こんな感じですかね~。
まずラブコメに関しては…主人公と同じ立場で電脳アイドルを応援している西条院ロコがヒロイン。
同じ電脳アイドルを一生懸命応援することで2人の距離が徐々に縮まっていく様子は王道で非常に面白かったです。ハンドルネームでテンポよくオタクトークしていく2人のやりとりがとても楽しそうで……もうニヤニヤしちゃいましたね。
大胆な行動をしつつも何かの拍子ですぐに照れるロコもヒロインとして非常に可愛く、キャラクターの魅力が全体的にかなり高い作品だと思いました。
そして話の主題はラブコメ系になるかと思いきやぼっち3人が友人になるまでを描いたザ・青春物。
主人公とロコのボッチな関係や星夜アゲハの電脳アイドルとしての活動をハプニングを交えつつ真摯に描いていました。
電脳アイドル設定については現実のVtuberやリスナーに通じる雰囲気を感じられ、うまく話に落とし込んでいたと思います。現実のVtuberも聖夜アゲハのように頑張って準備したり苦しんでいると考えると…Vtuberへの印象がちょっと変わるかもしれませんよ。(私もあまりVtuberが好きな方ではなかった)
惜しむらくは所々で話の導線が取れていないというか…どうして登場人物がそんな気持ちになったのか・行動をとったのかすんなり頭に入ってこない部分があったことでしょうか。
特に最後のトラブルについては結構唐突な展開だな~という印象を受けました。
解決方法もあんな方法でどうにかなるものなのかと……どうにも説得力に欠けた方法ではありました。
とまぁ「若干粗削りだな~」と思う部分はありましたが、ラブコメ部分や推しメンを頑張って応援する雰囲気はかなり良かったと思います。3人が友情を育んでいく姿も楽しく追うことが出来ましたしラブコメ・青春物を求めている人は満足できるのではないでしょうか?
三角関係やVtuber要素が気になって読まなかった私のような人にも恐れずにぜひ読んでもらいたいな~と思える作品でした。2巻も引き続き読んでみたいと思います。おすすめです!
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