おすすめ度:★★★★☆
ジャンル:現代ファンタジー 異種族間交流 学園モノ コメディ ラブコメ 1対1
今回は9月3日に発売された『僕より目立つな竜学生』の2巻(最終巻)を読んでみました。
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感想としては…
不満はあれど面白い作品!
2巻にまとめた弊害なのか違和感を感じる部分もありましたが、友人というテーマを軸にしていてとても楽しめました。
特に良かったのが主人公・学の存在。自分より目立つヒロイン・メリアを何かとライバル視する学ですが、ずっと入院していた学はメリアの寂しさも理解できるわけで…。
メリアのために行動する学は主人公としてとても輝いていました。時々明後日の方向に突っ走りますがそこもご愛敬。読んでいてとても魅力的な主人公でした。
また、2巻という短い刊行でしたがシナリオ構成もしっかりしていました。1巻から張られていた伏線も綺麗に回収しており、思わず「なるほど!」と唸ってしまいましたね。
まさか学と竜人留学制度がこんな風に繋がっていたとはな~。作者ははじめから着地地点を決めていたんでしょうね。所々の肉付けに違和感を感じることはあれど読み終わった後に清々しさを感じました。
不満点としては…いきなり障壁発生装置が登場したことですかね。さすがにあそこまで都合よく用意されると違和感が…。
これも2巻という短い刊行数が影響していたのでは?3巻終了ならもう少しイベントを差し込んで障壁発生装置も自然と登場させられたような気がします。
あとは…単純に修学旅行編とか文化祭編とかもっと竜人学研究会の活躍が見たかったですね~。絶対に面白くなったと思うだけに非常に残念(泣)
総評としては2巻で終わるのがもったいないくらい面白かったです。ヒロインのメリアも可愛かったですし、主人公の学も熱かった!似たような境遇・想い・悩みを持つ2人が徐々に仲を深めていくという構成はやっぱり強いんよ。
う~ん、この世界観をここで終わらせてしまうのはもったいないよな~。作者さんにはなんか1つスピンオフでも書いてもらいたいな~とか思ってしまいました。個人的には本作に回想でしか出なかったメリアの友人・ファーレをヒロインにボーイ・ミーツ・ガールでもう1本!(めっちゃ田舎に留学してもらいたい)
とまぁそれくらいのことを考えるくらい気に入りましたね。コメディ色・人情色強めのボーイ・ミーツ・ガール物が読みたいという人にはおすすめの作品です。気になった方はぜひ一度読んでみてください。
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