面白かったけどモヤモヤもした!
2月に発売されていた『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』を今更になって読みました。(もったいなくて最後までとっておいた…)
彼女の姉が主人公の継母になるという驚愕の展開が描かれていましたが…
期待通りの展開で面白かった!
でも読んでいる最中にとあることでちょっとモヤモヤしたり…。
そのモヤモヤも含めて妙に印象に残る巻でしたね~。
おすすめ度:★★★★☆
あらすじ
年上の彼女・織原さんとの真剣な愛を育む桃田に衝撃の事態が巻き起こる。
父の再婚相手が彼女の実の姉――妃さん(34)だったのだ!
「今すぐ桃田くんと別れなさい」
二人の将来を想い、厳しい決断を迫る妃さん。だが――
「俺が好きな相手は、これから先もずっと、織原さん一人です」
二人の絆は崩れることはなく、より強固なものとなっていく。
さらに桃田たちは初めて「二人きりになれるあの場所」へ……。
「やだ……見すぎだよ、桃田くん」
愛おしくて愛おしくてたまらない27歳との禁断の恋!
純愛甘々ラブコメ、決意の第5弾!!
(引用元:Amazon『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』5巻のあらすじより)
原作は5巻まで発売中(2020年5月17日現在)
コミックスも3巻まで発売中(2020年5月17日現在)
見どころ
ブレない二人
ヒロインの姉(継母予定の人)・織原妃に本当の関係がばれてしまった二人ですが…ブレない二人の気持ちに爽快感を感じましたね~。
読者としては2人が散々悩み考え衝突し答えを見つけてきた姿をずっと見てきたわけでして…
「出来っちゃった婚で継母になる姉ごときに邪魔できるかよ!」という気持ちがあるわけですよ。
一緒にいることを諦めない二人の姿にカタルシスを覚えずにはいられませんでしたね。
この重さ…悪くない!
今までの話でもヒロインである織原さんの重い部分はチラホラ登場していたわけですが…姉との衝突でついに爆発しましたw
別れを防ぐためならばとノーガード戦法も辞さない姿勢が非常に素晴らしい。
あまり褒められた行動とは言えないのでしょうが…ラブホテルで語られる織原さんの一途な願い、熱き想いはラブコメだけど燃えを感じましたね。
やっぱりラブコメヒロインはこれくらい重い方が面白いですねw
最後に描かれていた万年筆のくだりも結構な重さですが…一途な気持ちが伝わってきて非常に良い表現だと思いました。
選択することとは?
選択することは重要ではない、選択した後にどうするか?
上記の言葉が主人公・桃田の回想や継母予定の妃の説得時によく出てくるのですが…これは共感性が高いですね~。
選択した後にどのような行動をとっていくかそれが大事…これはすべてのことに通じる話だと思います。そしてこれをおろそかにすると大抵失敗するわけで…。
「結婚がゴールではない」というのはその一端を表した言葉なのでしょうね。
まぁ選択した後も飽きずに考え続けていくことは一種の理想論なのかもしれませんが…その理想論を守り続けた者が幸福を掴めるのかもしれませんね。
恋愛・結婚・離婚だけでなく人生の価値観についても考えさせてくれる良い話でありました。
気になった点
説得力とは?
姉(継母になる予定の人)の妃に本当のことがばれたことで別れるように諭される二人ですが…それを読んで私は
お前には言われたくねーだろ…
と思っちゃいましたねw
だって妃さん…出会った初日に桃田の父親とノーガード戦法でつながって妊娠しているんですよ?
責任感もへったくれもねーw
これは年齢に関係なく子供なら親の無責任な行いに嫌悪感湧いてもおかしくないレベルなのでは?つまり…
桃田一家がバラバラになってもおかしくない事件じゃね?
大人として「いかがなものか?」と思われる行為なわけですよ。
そんな自分勝手な行動している人に普通は諭されたくないですよね…。その違和感が終始付きまとってモヤモヤしてしまいました。
まぁそれでも話的には面白かったのが悔しいところですがw
まとめ
継母の存在にモヤモヤしたけどラブコメとしては面白かった!
気になる点で書いた通り継母の無鉄砲さ・自分勝手さには?となる部分がありましたが、2人の決意の固さ・愛情の深さが再確認できたためラブコメとしては非常に楽しめる巻でした。
そして選んだ後の行動の大切さ…忙しさで埋もれてしまわないように私たちも大事にしていきたいものですね。
さて、次巻は6月発売で文化祭の話が主軸になりそうです。次は織原さんのどんな恥ずかし行動が炸裂するか…オラワクワクするぞ!
↓ 6巻(2020年6月12日発売)
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まぁ作者が『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』と同じ人ですからね。年上系ラブコメが好きなら大きく外れることはないかな~と思います。
現在2巻まで発売中。(2020年5月17日現在)
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こちらは漫画となりますが、年上の女性と徐々に心を通じ合わせていくところがどことなく似ているかな~と思いました。
現在2巻まで発売中(2020年5月17日現在)
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