おすすめ度:★★★☆☆
なっ…なにを1番見せたかったんだい?
先月末に発売された『隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた』の2巻読みました。
う〜ん、二人のイチャイチャを見せたいのか、問題解決を見せたいのか…どこに注目して読めばいいか読んでいるうちにわからなくなりましたw
デパートでのデートシーンや主人公とヒロインのコントみたいなやり取りは楽しかったんですけどね…。
新キャラの心情があっちこっちいって最終的には流れもよくわからない状態になってしまったのがあかんかったw
決してつまらないわけではありませんでしたが…内容や心情がすんなり頭に入ってきませんでした。
1巻の期待に応えられたかどうかというと………個人的には微妙なところ。
あらすじ
クラスの席替えで隣同士になった成戸悠己と鷹月唯李。「唯李が『隣の男子を惚れさせるゲーム』をしている」と勘違いした悠己は、唯李からのアタックを返り討ちにする日々を送っていた。そんなところに、一年前に唯李の隣の席だったクールな“女の子”花城凛央が現れた! なぜか凛央に敵意を向けられる悠己だったが、ひょんなことから凛央の「とある願い」を叶える協力することに! 一方、その様子を見た唯李は二人の関係を疑い始めて――。漫才のような掛け合いが面白いネット発ラブコメ、アクセル全開の第二弾!
(引用元:Amazon『隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた』2巻のあらすじより)
レーベル:モンスター文庫
現在2巻まで発売中(2020年7月1日現在)
見どころ
主人公とヒロインによる噛み合わなさ(笑)
結局悠己にツッコミまくる唯李ちゃん…かわゆい!
新キャラの凛央が絡む部分はどんどんわけがわからなくなりましたが、主人公・悠己(ゆうき)と唯李(ゆい)のデートシーンはかなり面白かったですね~。
とある事情により不機嫌になった唯李ですが…
悠己の空気を読めない行動にツッコまざるを得ないw
洋服を見に行こうとすれば一人本屋に行こうとする…
試着しようとすれば本屋に行こうとする…
小物を見ようと店に入れば素通りして先に進んでいる…
この主人公、本当に空気読めないなw
まぁこの空気の読めなさにより唯李は本来の自分を出さざるを得なくなっているのですが…このツッコミ状態の唯李には癖になる面白さがありますね。
主人公とヒロインのちょっとずれた関係に関しては間違いなく面白いです。この二人のあべこべなやり取りをもっとみたいな~と思いました。
気になる点
新キャラの存在
最初はメインヒロインを超えるほどかわいく感じた!
唯李の友人キャラとして2巻から登場することになった正義感強い系の凛央ですが…
同じボッチ属性の悠己と校舎の裏手で仲を深めていく姿にホッコリw
弁当のおかずを交換したり自宅訪問して妹ちゃんに懐かれたりして「あれ?もう凛央がメインヒロインでもいいんじゃね?」と思うくらいにはなんか可愛かったですね。
が、途中で勘違い男・悠己に変な思い込みを植え付けられたところで怪しい雲行きに…。
本当にこの主人公は空気が読めね~な~w
そのあとは色々なことを勘繰り、空回り、怒り、勘違いしてよくわからないサブヒロインになってしまいましたとさ。
前半はツンデレっぽいキャラクターでヒロインしていたんですけどね~、変人主人公に近づかれた結果がこれだよw
スパロボネタ
やりすぎ…良くない
メインヒロインの唯李が若干隠れオタク気味なんですが…ロボットネタが多い!
ジャブのように繰り出してきますが…繰り出しすぎてここぞという時のインパクトに欠ける気はしましたね~。
作者がスパロボ好きなのはよく分かる! 私も嫌いじゃない!
が、使いすぎると寒さを感じてしまうのがネタの辛い所よな~。
まとめ
すんなりラブコメが入ってこなかった!
う~ん、色々と考えてみましたが…やっぱり何を一番見せたかったのか読み取れなかったのが大きかったかな~。
・唯李との勘違いなやり取り(ラブコメ)
・凛央の問題解決(シリアス)
どっちもやろうとして中途半端に混ざったというか…うまく混ざり合っていなかった感じ?
ひょっとすると問題解決を通じて悠己と唯李2人の関係を深めようとしたのかもしれませんが…悠己が変人すぎてヒロイン2人の橋渡しができていなかったのかもw
1巻でネタ切れというか…方向性に四苦八苦している感じがしました。
個人的には第三者を登場させるよりは二人のすれ違いラブコメを存分に楽しませてもらいたかったところ。
そんな二人を堪能できることを期待して3巻の発売も楽しみに待ちたいと思います。
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