(ネタバレあり)
(批評あり)
ゲームオーバーだ、ド外道ーっ!!!
と言いたくなるくらい残念な展開になる映画…それが「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」です。
↓ 予告PV2
(引用元:東宝MOVIEチャンネルより)
今回は「もう観に行ったぜ」「別に観に行く気はないぜ」「ネタバレされても全然気にしないぜ」という方たち向けの感想を書いてみました。
少しでも共感してくれれば幸いに思います。
↓ ネタバレなしの感想や基本的な情報・提訴について知りたい方はこちらへどうぞ
①一体何がいけなかったのか?
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
妄想オチじゃーい!
正確には主人公がドラゴンクエストVを追体験できるVRに没入(ダイヴ)しています。つまり町やモンスター、登場人物はすべてプログラムなわけでして…
この冒険は全部作りものだぜ!
この映画…特にこれといった伏線もなくこの真実が唐突に語られるんですよ。(そもそもドラクエファンは妄想ネタなんて誰も期待していないから考えもしないはず)
視聴者としては「今まで観て感じてきたものはなんだったの?」という感覚に陥ってしまうわけなんですよね…。
パパスの死も…ビアンカとの結婚も…子供が出来た喜びも全部作りものだった…。
この映画は視聴者が感じてきたものを一気にひっくり返すというド外道なことをしてくれたってわけです。
この妄想オチのどこに面白さがあるのか…虚しさしか感じませんよ。
②ビアンカとフローラどっちを選んだの?
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
フローラに結婚を申し込んだあとにビアンカを選んだ
ビアンカを選んだことは別にいいんですけど…先にフローラに「結婚してくれ」と申し込むシーン必要でした?
映画観てて「うわ~、なんちゅう主人公だよ…」って思いましたね。ぶっちゃけ…
フローラファンに失礼やろ!(泣)
みんながみんなビアンカの方が好きってわけじゃないんやで?
本当は自分を選んでもらいたいのに主人公の恋の手助けをしてしまうフローラが一番可愛くてかわいそうだと思いました。
でも…まぁ…
主人公の気持ちも告白もVRゲームで全部作られたものなんですけどね!w
③妊娠・出産で子供ができるけどさ…
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
VRってことは性行為してませんよね?
それとも描かれていないだけでビアンカとの性行為も再現されていたのでしょうか?
私、気になります!
まぁドラゴンクエストのVRゲームということなのでおそらくは再現されていないでしょう。
そう考えると…
子どもが出来たと喜んでいる主人公がめちゃくちゃ滑稽に思えるんですよね。
そこにはなんの積み重ねもないわけでして…。ただの痛い人にしかみえないです…。
そう考えると「私たちはこんな痛いやつの妄想話をずっとみせられていたのか?」というなんともやるせない気持ちになっちゃうんですよね~。
➃天空の勇者は誰だ?
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
主人公とビアンカの息子です
まぁこれはドラゴンクエストVやったことある人なら常識ですね。PVではわかりづらいように巧妙に隠されていますw(ギガディン放っているのが息子です)
勇者の父親が主人公でで、その人生をつづった物語というのがドラゴンクエストVの面白いところ。
この展開についてはまったく問題ありません。むしろ熱くなりましたね!
問題は…この熱さもVRゲームで作られたものだと思うと、気持ちが萎えちゃうところですかね~。
⑤声優さんについて
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
悪くはなかったけど、良くもない
素直にプロの声優さん使っておきなさいよ~と誰もが思うのではないでしょうか?
俳優さんも悪くはないんですけどね…。よりクオリティの高い映画にするなら、どんな理由があるにせよプロの声優さんにするべきだったと思います。
最後の結末と合わせて…製作陣は本当にドラゴンクエストを好きなのかどうか疑問に思いますね。
まとめ
引用元: ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
ある意味では衝撃的な作品w
まさかドラゴンクエストというファンタジー系の大手ブランドで妄想オチをやってくれるとは…。
がっかりだよ!
登場人物は主人公以外は全部プログラムだし…
これじゃ主人公は…一人で勝手に騒いでいるオ〇ニー野郎じゃないですかw
こんな結末で一体誰が得するのか?少なくともドラクエファンが求めていたものとは違うんじゃないかな~と思います。
製作陣も脚本をみたときに「これはあかんのでは?」とか思わなかったんですかね…。
結末といい声優といい…製作陣のドラクエへの愛が足りない気がします。そんな作品が評価されるわけがないんですよね。
まぁ妄想オチじゃなければ戦闘シーンも良いし面白い映画だと私は思ったんですけど…
妄想オチは…やっぱつれぇわ…。
似て非なる作品
スターオーシャン Till the End of Time
2003年にエニックスから発売されたPS2のゲーム。スターオーシャンシリーズの3作品目。
こちらも作られた世界ということで酷評されがちだが、個人的には好きな作品。
ユア・ストーリーとは違い、その世界で主人公や仲間たちは意思を持って確かに生きていたからね~。
ゲームシステムやアイテム合成、PTメンバーの好感度なども作りこまれておりやり込めるゲームですのでおすすめです。
↓ 漫画
勇者特急マイトガイン
1993年に放送された勇者シリーズの第4作目。
こちらも当時としては衝撃的な作られた世界系の結末でした。まぁ作品の締めとしてちょこっと使われたくらいで伏線とかはありませんでしたけどw
勇者シリーズの中でも個人的には一番好きな作品かもしれません。理由?マイトカイザーがかっこいいからw
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