基本的に採点の基準は自分がどれだけ止まらずにその作品を読み続けられたかです。
面白い作品=夢中になる=やめられない止まらない
読むのが止められない作品に出合えた時はとても幸せです。
というわけで今回はおすすめの2作品をご紹介。
治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~10
【評価】
★★★★★
勇者召喚に巻き込まれた治癒魔法使いの少年・ウサトが救命団に所属して魔王軍と戦っていくお話。立ちふさがる敵は鍛えた肉体と魔法を駆使して薙ぎ払ってくコメディ多めのバトル作品となっています。
5月25日に電子書籍版10巻が発売されたのですかさずゲット。今回は魔王軍との戦争が再び開始されました。副団長に就任したウサトがみんなを引っ張っていく姿は1巻から読んでいる身としては感無量ですな!
今回の見どころは前回の戦争で捕虜にしたフェルムの存在でしょうね。救命団との生活の中で人とのつながりを得たフェルム。彼女がどう変化していったかが良く描かれていました。そしてその変化によりウサトはまた人外の力を手に入れていくw
あとはウサトの頭を使っているけど脳筋な作戦。今回もここぞというところで炸裂。
「届かぬなら、届く距離まで落とせばいい……!これぞ頭脳プレーだ……!」
と言いながら飛竜を引きずり落とすウサト…いや、ウサトさん…。う~ん、一応頭脳プレーになるの…か?よくわからなくなってくるw
というわけで今回もウサトさんが仲間・敵両方から変人・人外扱いされておりましたとさ。いちいち傷つくウサトさんのリアクションも面白いw
ちなみに色恋沙汰も多少ありますが、主人公が鈍感なので周りのヒロインがやきもきする系になっています(ハーレムといった感じではない)。どちらかといえば主人公の人外扱いと軽快なテンポで繰り広げられる人間関係を楽しむ作品です。
コメディありの意外性のある戦闘を楽しみたい人におすすの作品です。
↓ 「小説家になろう」版はこちら
https://ncode.syosetu.com/n2468ca/
↓ 漫画版で試し読みがしたい人はこちら
ジンニスタン
【評価】
★★★★★
人質としてファールス帝国に送り込まれた少年・ペレウスが、帝国の王女ファリザードとともに苦難に立ち向かっていくアラビアンな感じのファンタジー 作品。
2019年5月現在、AmazonのKindleunlimitedでも配信中。
いじめられていたペレウスが努力して強くなり、ピンチに陥った王女ファブリザードを何度も救うことでどんどん惚れられていく話です。はじめはファブリザードもペレウスを軽蔑していたんですが、2回も3回も助けられていたらそりゃ惚れてしまいますわな。
「小説家になろう」系の作品としては珍しく、中々に武骨なファンタジーでした。いじめや処刑の様子が結構強めに書かれています。最後の方で描かれたシーンは想像すると本当に怖い…(ガクブル
感覚的には電撃文庫から発売された「烙印の紋章」を恋愛寄りにしたような作品でしょうか。勢いでなんとかなるという場面は少なく、ペレウスとファリザードが必死にあがきながら惹かれあっていく姿が良く描かれていました。
「俺つえ~」系や「友情パワー」的なものがなく、苦難を乗り越えて二人が仲を深めていく作品が読みたい人にはお勧めの作品です。
ファリザードの重すぎる愛を受けるペレウスがうらやまけしからん…。ジン族の愛と憎悪は両極端w「子宮錠」というキーワードに琴線が触れた人はぜひ読もう。
ちなみにこの作品…商業的には1巻しか出ておりません。そして「小説家になろう」でも未完結の作品になっています。(4年以上更新なし)………
ぐおおぉぉ…(泣)
ペレウスとファリザードがどうなっていくかしっかりした結末が知りたかった…。未完結な作品というのが非常にもったいない作品だと思いました。それくらい楽しめた作品です。
↓ 「小説家になろう」のページ(1巻以降の話もいくつか掲載あり)
https://ncode.syosetu.com/n6066q/
まとめ
どちらの作品もタイプは違えど夢中で楽しめた作品ですね。読む手が止まりませんでした。
ただし、「治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~」は現在も更新中なのでいいのですが、「ジンニスタン」が更新停止しているのが非常に残念です…。
すごく面白かったんですが、どうにもアラビアン系のファンタジーって人気が出ない…。
とりあえず、また「ジンニスタン」のような面白い作品に出会えることを信じてライトノベルを漁っていきたいと思います。がんばるぞい!
関連記事
↓ ランキング参加中。クリックよろしくです!