おすすめ度：★★★★
あかん…あかんてー！
21日に発売した心が読めちゃう系ラブコメ作品『鬼島さんと山田さん』の3巻読みました。久しぶりに漫画読んだんですけど…
おもしれーな!
ただしこの先の展開がちょっと切なくなりそうで怖いｗ
でもまぁ…色々と感じ入ることが多かった巻でもありました。
あらすじ
人の心の声が聞こえてしまう鬼島さんと、心の声がとってもさわがしい山田さん。お互いの気持ちを確かめ合い、恋人同士になった二人。海に遊びに行ったり、鬼島さんの帰省についていったり、一緒の時間を過ごす中で「好き」という気持ちは募っていって…!! 聞こえてくるその心の声に、もっと近づきたくなってしまう、恋心まる聞こえラブコメディー♪
（引用元：Amazon『鬼島さんと山田さん』3巻のあらすじより）
見どころ
海・水着・アバンチュール
山田さんの水着を楽しみにしていたのは鬼島さんだけじゃない！
付き合うことになった鬼島さんと山田さん、そして山田さんの友達の藤井さんと鬼島さんの後輩の水樹くん、この4人で海へ遊びに行くことに。
藤井さんと水樹くんがどうなるか気になるところではありましたが…途中から山田さんの水着の方がめっちゃ気になりましたｗ
海辺に舞い降りたときは藤井さんともどもパーカーを羽織っていましてね…
気にするなという方が無理ですわ。
読者と男性陣の気持ちがシンクロするのは当たり前でありまして、いつ水着が公開されるのか楽しみにしながら読み進めていきました。
というわけで水着シーンなんですが…
非常によかった！
コマ割りもババーン！と大きくなっていましてね…恥ずかしがる山田さんの表情も合わさって単純なエロさではなく謎の色気を醸し出しておりました。
気になる人はぜひこの巻を読んで確認してみてください。おすすめです。
実家訪問
強がりの裏側に弱さを隠してた
お盆の時期ということで鬼島さんが実家へ帰省、山田さんもそれに同行する話となります。
ここでの話でもっとも気になった人は…やっぱり鬼島さんのお母さんかな～。
大人は時として強がらなければならない…それを端的に示した話となっていました。
正直この話は大人に刺さる話かな～と思います。例えば後輩や部下、下の兄弟たちや自分の子供には悟られたくない想いってきっとありますよね。
そんな想いを抱えながら笑顔を浮かべていた鬼島さんのお母さんの気持ちを想像すると、こう…胸がキュッと締め付けられますな。
そしてそんな母親の気持ちを特殊能力のせいで知ってしまっていて悩む鬼島さん…
そんな鬼島さんの悩みを山田さんの行動が取っ払ってくれたのは非常にあたたかい展開だと思いました。
こういうあたたかい話…好きやな～。
悲恋の予感走る…
あかん…あかんて～
端的に言うと…3巻にして山田さんに恋のライバル登場（泣）
シナリオ的に山田さんが負けることはまずないんですが…ライバルが悲恋に終わるのが目に見えていて何とも切ない気持ちになりました。
恐らく悲恋で落ち込んでいるところを鬼島くんの後輩・水樹君が励まして二人の距離が縮まるといった展開になるとは思いますが…ぶっちゃけ読者的には鬼島さんとライバルはどちらも特殊能力持ちのため意外とお似合いなのでは？とか思っちゃうんですよね（特殊能力持ち同士は互いに心の声が聞こえない設定がある）
そんな想いをふと抱えてしまったため「この悲恋もう見てられない！…でもなんか気になっちゃう！」的な気持ちになってしまう私でありましたとさ。
他人の気持ち、自分の気持ち
笑顔の裏に隠し持つ陰鬱とした気持ち
心の声が聞こえるという特殊能力混じりのラブコメ作品でもある本作、「他人が自分をどう思っているのか」…それが主題になることも多いです。
今回は特にその負の部分が押し出されていましたね。
他人が自分をどう思っているのか…嫌に思っていないか…気にならない人はそういないわけでして…
そして今巻ではその悩みを解消する一つの考え方が載っておりました。
読んでいた時は「なるほどね～」と思いましたね。相手が負の想いを持つように逆の立場になればこちらも負の想いを持つ可能性があるわけでして…いわゆるお互いさまという考え方ですね。
でも…まぁ…負の想いを持ちやすい人はあまり持たない人に比べてものすごくどす黒いものを持っていそうな気もします。そこら辺の数や質は問題として入れないのかちょっと気になったりはしましたｗ
私？どす黒いからこんなにひねくれた考えが浮かんでくるんだと思います。
まとめ
思った以上に色々と考えさせられる巻だった！
気軽に読めるラブコメ漫画として通読していましたが、今巻では色々と考えさせられる内容が詰まっていました。
大人の強がりや恋のライバル、湧き上がる陰鬱とした嫉妬心などなど…ちょっとした考察をするのにぴったりな内容でしたね。
ラブコメも楽しめるし考察も楽しめる…肩ひじ張らずに面白いラブコメが読みたいな～と思った人はぜひ一度このシリーズを読んでみてください。意外と自分を見返す機会になるかもしれませんよ。
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