おすすめ度:★★★★☆
ジャンル:ファンタジー 成り上がり系
スッキリ系!
イラストに惹かれて読み始めた『おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す!』読み終えました。
成り上がり系ファンタジー物として頭空っぽにして楽しめましたね。
話としては主人公でポーター(荷物運び)のラベルが所属していたギルドを解雇、その後逸材となる新人冒険者を見つけ導きながら活躍していくといった内容になっております。
逸材となる新人冒険者と簡単に出会えるなどご都合主義を感じる部分もありましたが、ポーターという戦えない職種の立ち回り方がうまく描かれており「次はどんな策をめぐらせているんだろうか?」とワクワクしながら読むことができました。
ラベルを解雇したギルドマスター代理もいい感じに落ちぶれていっていますし、楽しんで読むことができました。
あらすじ
冒険者になる夢を諦めず、補助職である【荷物持ち(ポーター)】を続けるラベルは、冒険者であるハンスに逆恨みされてギルドから追放されてしまう。
陰湿な根回しで追い詰められるラベルだったが、自分と同じ境遇の少女剣士リオンと出会う。
彼女の秘めたる能力と自らの持つスキルに冒険者パーティーとしての活路を見出したラベルは、ギルドの立ち上げを決意する!
(引用元:Amazon『おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す!』1巻のあらすじより)
レーベルはBKブックス。1巻まで発売中(2020年12月12日現在)
感想
ポーター・ラベルの活躍
やっぱり主人公が活躍してなんぼよな~
ギルドマスター代理の嫌がらせによりギルドを解雇されてしまったポーターのラベル。もちろん成り上がり系の作品なので超有能なわけでして…
時には仲間たちが戦いやすいようにモンスターの死体をどかし…
時には仲間たちの疲労度を確認しながら薬を配り…
時には仲間の身代わりとなり、服に仕込んだ毒でモンスターを行動不能にする…
ポーター独自の工夫をこらした様々な戦い方を魅せてくれましたね。
やっぱり主人公が有能な物語はなんだかんだで面白いんですわ。先達として新人冒険者たちを導いていく姿も輝いていましたしね。
38歳という年齢設定が全体的な説得力を増していたのかもしれません。
集まる逸材たち
そこらへんに転がっている逸材たち
主人公・ラベルの強さに対してはそれほどご都合主義を感じることはありませんでしたが…
仲間の新人冒険者集めについてはご都合主義だったと言わざるを得ないw
なんで優秀な人材だけにコロコロ出会えるのか・どうしてはじめて会うラベルをそんなに信用できるのか…仲間探しに関しましては引っかかる部分が多少ありましたね。
おそらく仲間集めに関しましては作者の魅せたい部分ではなかったのかな~と思います。あくまでポーターとしてのラベルの活躍を中心に描きたかった様子。
ここら辺の描写はネット発のライトノベルだな~という感じが強くしました。
イラスト最高
表紙のイラストの吸引力よ!
イラストを描いているのは『異世界食堂』や『バッカーノ!』などの有名作品も担当したエナミカツミ氏ですね。
これは絵師大当たりの部類に入るのではないでしょうか?
エナミカツミ氏のイラストは一目見ただけでわかる特徴的なもの+担当した作品がいくつかアニメ化していたりするので、見かけたらつい手に取ってしまうんですよね~。
今回もカラー絵・挿絵ともに素晴らしい出来となっていました。
なんだかんだでライトノベルの購入に関して表紙の吸引力はとても大事ですわ。そういう意味では作者さんは泣いて喜んでも良いレベルだと思います。
まとめ
ポーターの仕事がうまく描かれていた良作!
話の展開や仲間集め、ギルドマスター代理の転落劇などについては多くの成り上がり系とそれほど変わらないレベルだと思いました。(ご都合主義を感じるが個人的には十分楽しめた)
が、ポーターの描写に関しましてはおっさん主人公のカッコよさも合わさり素晴らしかったと思います。
あまりフォーカスされないポーター(荷物運び)という職種の魅力が詰まっていたと思いますね。
2巻が発売されるならラベルの活躍を期待してまた購入したいです。
似ている作品
貧民貴族ノードの冒険譚(アース・スターノベル)
おすすめ度:★★★★☆
過去記事はこちら
落ちこぼれ[☆1]魔法使いは、今日も無意識にチートを使う (アルファポリス)
おすすめ度:★★★★☆
過去記事はこちら(4巻)