皆さん、今週の「盾の勇者の成り上がり」24話観ましたでしょうか?
私はアニメ視聴直後は「メルティ参戦いるか?サブヒロインだから無理矢理ぶちこんだんちゃうか?」と思っていました。
が、改めて小説版を読んでみるとメルティを使うことで戦闘の改変をかなり頑張っていることが分かったためプラスの気持ちに転じました。
というわけで今回も原作小説(単行本)の内容を補足しつつ、24話の感想を書いていきたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。
※この記事では原作=ライトノベル(単行本)という認識でお願いします。(WEB小説版もあるが、内容が違うため)
<目次>
引用元:©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
24話のあらすじ
引用元:©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
カルミラ島の海底神殿で龍刻の砂時計を見つけた尚文たちは、メルロマルクの女王に相談して2日後の波の準備を始める。
そして2日後、ついに波との戦いが開幕。
準備したルコル爆樽で雑魚を仕留めていく尚文たち。だが、そんな尚文たちの前に巨大な体をもつ波のボス・次元の勇魚(イサナ)が立ちふさがるのであった…。
今回は前半は次元の勇魚、後半はラルク・テリスとの戦いになります。
原作では5巻の内容となっております。コミックスだと10巻です。
↓ 原作小説5巻
↓ コミックス10巻
感想
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①メルロマルク女王やメルティと合流
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波に対処するため尚文たちはメルロマルク女王やメルティと合流します。海上にて波への転送を待つ尚文たちが描かれていますね。
まぁここで言いたいことは…原作小説ではこの波にメルティは参加しませんよ~ということだけ。
【原作補足】
・カルミラ島の波にメルティは参加していない。
・波発生時、尚文・女王側はメルロマルクの近隣の川で待機。尚文の強制召喚に合わせて現場に到着・3バカ勇者と合流している。
・ラフタリアと同じ村に住んでいたサディナ姉さんの話が出てくる。
・樹の従者であるリーシアは リスの着ぐるみを着ていた。(リスーカ着ぐるみ)
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女王自ら船のかじをとっていましたw
②ルコル爆樽
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実を一つ入れるだけで樽1つ分の水を酒に変えてしまうルコルの実。それを利用したのがルコル爆樽です。
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ルコル爆樽を海で爆発させると、爆発した付近の海は強い酒精に汚染されるというわけですね。
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これにより雑魚モンスターは酔いが回ってしまい動けなくなります。
前回23話でのルコルの実の話はここにつながっていたというわけです。
【原作補足】
・尚文は事前にルコル爆樽について女王から聞いている。(アニメ同様驚いてはいた)
・ルコル爆樽を使う前に水生系の亜人冒険者たちが海の中に入って頑張って戦っている。
・ルコルの実はこれ以後もちょくちょく活躍する。
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ルコル爆樽の効果に喜ぶ尚文の図。
③次元の勇魚戦
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船以上の大きさをもち鋭い一角をもつ水生系魔獣・次元の勇魚。鋭い一角や宝玉からのビームを放って船を沈めていきます。
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なんとか海上におびき寄せますが…3バカ勇者の攻撃は全く効かず…。
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でもそんな次元の勇魚も尚文たちとラルクたちの連携にかかればちょちょいのちょい!
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あっという間に倒されてしまうのでした。
次元の勇魚の役目は尚文以外の勇者の弱さとラルク・テリス組の強さの確認みたいなもんでしたね。
【原作補足】
・アニメと原作では次元の勇魚の攻略方法が違う。メルティのシーンもない。
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・槍の勇者・元康は「銛とかの繋がりで海もいけるのでは?」と考えた尚文に海に落とされる。(そのあと頑張って戦っている)
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・尚文も海に潜り船底にて待機、突進してきた次元の勇魚を受け止めて動きを封じている。
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・この世界ではステータスが高い人の方がより道具の性能を引き出すことができる。つまりラフタリアのバリスタは強力。
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・伝説の武器には潜水スキルもあるため、現実では不可能なほど潜っていることが可能。
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原作とアニメで攻略方法が大きく異なりますが、原作小説を読み返してみると船底で次元の勇魚を受け止めるシーンはアニメで再現するのは難しいだろうな~と思いました。
そう考えると今回の次元の勇魚戦の戦闘シーンはうまく改変してあるのではないでしょうか?
スタッフの頑張りを感じました。
➃ラルクとテリスの謎
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次元の勇魚を倒した尚文たちでしたが、なんと一緒に戦っていたラルクたちがドロップ品を回収しようとしていた3バカ勇者たちに攻撃を…。
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「俺たちの世界のために死んでくれ」
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事情がよく分からない尚文たち。そんな尚文たちに親切に説明してくれるラルク。
どうやらラルクたちは尚文たちの世界とは違う世界から来た勇者らしい。つまり…
異世界の勇者!
自分たちの世界を守るために行動していて、自分たちの世界を守るためには尚文たちの世界は波によって滅んでもらわないといけない…。
そして波を凶悪にするためには勇者を殺せばいいということを知っているらしく、尚文たちを狙ってきたというわけです。
今回の波に協力してくれたのは…なんか具体的な理由あったかな~?ちょっと忘れてしまいました。
が、ラルクたちの性格を考えると正々堂々といったところなんじゃないでしょうか?…たぶん。
【原作補足】
・原作では3バカ勇者はあまりの弱さにラルクたちに勇者として認識されていない。
・女王は教皇も使っていた集団合成儀式魔法「捌き」で援護しようとする。
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女王による援護もラルクたちには全く効かず。
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逆にテリスの範囲魔法で手痛い反撃を受ける…。
⑤ラルク・テリスたちとの戦闘 その1
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困惑しながらもラルクたちと戦うことに決めた尚文たち。
ラルク・テリス戦の前半となりますが、内容は結構濃かったですね。
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フィーロとラフタリアをあしらう同時にあしらうラルク(技名は浮遊鎌・一式)
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前回の波で手に入れたソウルイーターシールドで戦う尚文
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戦いを拒否する尚文製のテリスの腕輪
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防御力が高いほどダメージを与えられる防御力比例攻撃
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そして尚文のカマかけに正直に答えるラルク。
敵ながら正々堂々としており、どうしても3バカ勇者より好感度が上がってしまうんですがw
【原作補足】
・原作では尚文たちはさっさと敵対する迷いを断って切り替えている
・ラルクの正々堂々に対して、尚文は「戦いは奇策の連続」と返答
・アニメでは次元の勇魚に使った雷電大車輪を尚文たちに使っている。
・この時点で尚文はエアストシールドとセカンドシールドで挟み込む奇策を使用
・尚文に対してテリスが防御力低下の魔法をかけるが、「ツヴァイト・オーラ」で相殺している。
原作の尚文はアニメの尚文より若干冷たいというか…クレバーな感じですね。割り切りが早いです。
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原作よりも優しさ3割増しのアニメ尚文。ラルクの正々堂々とした立ち振る舞いに戦闘への迷いが残る…。
⑥メルティの存在
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原作小説では今回の波には参戦しないメルティ。
アニメでは樹を回収し終えたリーシアに詰め寄り舟を出してもらい、尚文たちのもとへ。
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そして敵対するラルクたちに困惑する尚文に対して活を入れます。
はじめは若干邪魔に思えたメルティですが…原作小説を改めて読むと戦闘描写をまとめるためにうまく使われているな~と思いました。
メルティがいることで
ラルク・テリスの活躍
↓
メルティ合流
↓
尚文たちの反撃
という流れがくっきり区切られています。盛り上げ方としてはうまくまとめられているのではないでしょうか?
【原作補足】
・今回の波へのメルティ参戦は完全にアニメオリジナル。
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こき使われ、死屍累々のリーシア。
⑦ラルク・テリスとの戦闘 その2
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メルティも参戦して第二ラウンド開始。
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キメラヴァイパーシールドで反撃
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ラフタリアの幻影魔法と尚文のセカンドシールドの合成スキル発動
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メルティとフィーロの合唱魔法
尚文たちによる怒涛の攻撃。今まで異世界の情報やテリスによる大規模魔法、防御力比例攻撃によりマウントをとられていただけに、爽快感溢れるシーンでした。
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原作では分かれていたエアストシールド・セカンドシールドの奇策とラフタリアと尚文の合成スキルをうまく混ぜて違和感なく短縮したりするなど、細かな工夫が見えるところに好感が持てます。
【原作補足】
・ラルクたちに防御力比例攻撃の話をしていると時に進路妨害方法を意識させないようにしたのはアニメオリジナル。
・ラフタリアの剣と魔法を同時に使う技術は実はすごいこと。
・アニメで合唱魔法だったところは、原作ではフィーロの必殺技「すぱいらるすとらいく」。これでラルクの左腕を傷つけた。
・ラルクの進路を邪魔した技は原作ではシールドプリズン。
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ラルクを仕留めようとするラフタリア。
⑧グラス出現
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膠着状態に入った尚文たちとラルクたち。
そこに前回の波で敵対した扇使いのグラスが彗星のごとく登場。
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どうやらグラスはラルクたちの仲間なご様子。
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早速尚文に攻撃して、尚文が全開戦った時よりも強いことを確認していました。
グラスはね…展開に違和感は感じないんですが…登場すると作画と声に違和感を感じてしまうんですよね。
ぶっちゃけ原作小説の絵はレベル高めですからね。
↓ 原作小説の挿絵のグラス
引用元:(C)KADOKAWA CORPORATION 2019
それでも尚文やラフタリア、ラルクなどには違和感を感じないんですが、グラスだけはめちゃくちゃ感じますw
どうにも作画が安定していないような…。声も無理して出しているような気がしますしね。
ひょっとしたら黒髪和服美人はアニメとして書きあげるのは難しいのかもしれませんな。
【原作補足】
・原作ではあんな彗星のような描写はない。水しぶきとともに唐突に現れる。
・尚文を攻撃せず、盾がラースシールドではないことだけで強くなっていることを看破。
引用元:©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
グラス登場に戦慄を覚える尚文。
まとめ
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今回はメルティの参戦に若干「?」となりましたが、強く違和感を覚えるところもなく…むしろめんどくさい戦闘をうまくまとめ上げたな~と感心してしまいました。
見ごたえがある戦闘でとても楽しめました。
次回最終回とのことですが、前回や今回の調子でスマートにまとめてくれるとうれしいんですけどね。
そしてできれば3期も来てもらいたいな~と思います。
私も原作5巻を読んで今流行りの異世界バトルロワイヤルでも始まるのかな~と不安に思ったんですが、そんなことありませんでしたしね。
なんか予想外の方にぶっ飛んでいくライトノベルで現在進行形でめっちゃ楽しんでますよw
6月25日発売の原作22巻もとっても楽しみ!
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そろそろアニメも終わってしまうため、「盾の勇者の成り上がり」と似ている作品を探してみました。
※アニメしかみていない人はまず原作小説6巻以降を読むことをおすすめします。
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